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終わりなき境界線上のエデン EPISODEⅠ

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第二話 武蔵アリアダスト教導院・狂想曲(ラプソディ)


午前8時10分 武蔵アリアダスト教導院
教導院の児童がいる小等部で講師のバイトする正純。彼女の隣で立つ宮本良介。
宮本良介「・・・・」
無言で小等部の講師をする正純を見つめる良介。
宮本良介「(・・・・何で、学生が講師をしているだ?・・・まあ・・・俺には関係ねえか・・・。)」
正純の話だと、ここ武蔵では各国の学生は上限年齢が無制限に対し、武蔵の学生は十八歳で卒業、それを超えたら政治も軍事もできないだという。さらに極東の教導院の総長と生徒会長は、教導院の中で、もっとも能力の低く、何も能がない者が選出され、さらに武蔵は各国の監視によって、その国の境界線上しか移動出来ず、提出した航行予定表通りにマーカー上を通らねば、武蔵は他国へ侵攻する意志有りと見られて聖連から撃沈許可がなされるという。
また、教導院は、学校ではなく、事実上の国家であり、ここでは、軍事制圧、政治支配をしないという条約上、世界各国は聖譜連盟を立て、政府と軍事機関の代理として教導院という訓練施設をもって乗りこんできたわ。だから現在、主要各国は聖連の名の下、教導院を政軍の最高機関として極東を分割的に暫定支配、支配下の君主達を利用しながら、本来の領土戦争を教導院間の学生抗争として行っていると聞かされた。しかし、良介は武蔵に対する理不尽さに内心憤慨していた。とその時、一人の児童がとんでもない質問をしてきた。
児童1「先生。この人は先生の恋人ですか?。」
本多・正純「なっ!?。」
宮本良介「いっ!?。」
さすがに言葉を失う二人。他の児童達も興味心身に質問をする。
児童2「先生、先生。この人は誰ですか?。」
児童3「もしかして、先生の初恋の人ですか?。」
児童4「教えてくださいよ。先生。」
次々と質問攻めをする児童達。戸惑う二人。
本多・正純「だ、だから・・・この人は・・・せ、先生の・・・恋人じゃ・・・。」
宮本良介「(・・・ちっ、しかたねーな。)
さすがに質問に答えられそうもない正純。そこへ、良介は思い切った行動を出た。
宮本良介「おい、おめーら。いい加減しねーか。」
児童達「!!。」
本多・正純「っ!。」
突然の行動に唖然する児童達と正純。
宮本良介「先生が困ってるじゃねーか。俺は恋人でも何でもねーよ。ただの剣士だ。覚えときな。」
本多・正純「なっ!?・・・・りょ、良介?。」
良介の気迫に言葉を失う児童達。その中の一人が恐る恐る手を上げた。
児童5「あ、あの・・・・剣士って・・・・教導院の戦種にありますか?。」
宮本良介「いや、俺は自由気ままな剣士さ。旅をしながら剣の修行をしているのさ。」
児童「・・・・・か、かっこいい!!。」
本多・正純「!!・・・か、かっこいい?。」
あまりのすごさに感激する児童達。児童のあまりの感激に呆然する正純。
児童1「それって・・・誰でもなれるんですか?。」
児童2「剣士さん、剣士さん。僕達にも剣を教えてください?。」
児童3「剣士さん、どんな旅をしているのですか?。」
児童4「教えてください。剣士さん。」
児童5「剣士様。お願いします。」
宮本良介「・・・・ま、まいったな・・・・。」
次々と質問攻めをする児童達。頭を抱える良介。
宮本良介「・・・わかった、わかった・・・・今から剣術を教えてやるから、全員外へ集合だ。」
児童達「はーい。」
本多・正純「え・・・ええ~~~~~~~~~!!。」
仰天する正純。良介の思わぬ言葉にびっくりしたのだ。
本多・正純「りょ、良介・・・い、一体、何を!?。」
宮本良介「なああに。こいつらに剣の修行を教えるんだ。くだらん教譜の教えで、外の事も知らないこいつらに教えてやるだけだ。よーし、俺について来い。」
児童達「はーい。」
本多・正純「あ・・あ、ああ・・・・・。」
良介を付いて行く児童達。呆気を取る正純。後にこの行動が大きな騒動を呼ぶ羽目になるとは本人達は知らない・・・。
一方、別の授業している小等部の教室では……。
教師A「うん?。」
廊下に声が聞こえてよく見ると・・・。
教師A「!!。あ、あれは・・・。」
それは十数人の子供達と学生が謎の男に連れて行かれている光景だった・・・。
教師A「た、大変だ・・・は、早く、先生達に知らせないと・・・。」
これが武蔵アリアダスト教導院が巻き起こる大騒動の始まりであった。
一方、そんな事に知らない良介達は・・・・。
午前8時15分 武蔵アリアダスト教導院・体育館
宮本良介「よーし、まず、素振り100回だ。」
児童達「はーい!。」
本多・正純「はぁぁぁ・・・・。」
児童達は素振りを開始する。その光景に頭を悩ませる正純。
児童達「1・・2・・3・・4・・5・・。」
宮本良介「いいぞ。この調子でがんばれ。」
本多・正純「・・・良介・・・これは一体、何の修行なんだ。」
宮本良介「うん?・・・決まってるだろ。剣の修行だ。」
本多・正純「いや・・・これが教師にばれたら、やばい事になるんだぞ・・・。」
宮本良介「まあ、授業の一環とすりゃああ、ばれないとも思うぜ。」
本多・正純「はぁぁぁぁ・・・楽天過ぎるよ。君は・・・。」
楽天過ぎる良介を呆れる正純。そこへ・・・・。
教師A「君達、何をしているのだ。」
宮本良介「うん?。」
本多・正純「はっ!!。」
何と、武蔵アリアダスト教導院の教師達が現れた。
教師A「ま、まさか・・・・ひ、人攫い!?。」
教師B「こ、こいつは・・・ま、まさか!・・・公主隠しの犯人!?。」
教師C「だ、誰か~~~~。捕まえて~~~~。」
宮本良介「おいおい・・・・嘘だろ・・・に、逃げろ!!。」
本多・正純「って、りょ、良介!?。」
危険を感じ、唖然する正純を連れて、さっさと逃げ出す良介。
教師A「あっ、逃げた!?。」
教師B「に、逃がすな!。追え!!。」
教師C「ま、待ちなさ~~~い!!。」
宮本良介「つ、捕まってたまるか!!。」
本多・正純「き、君達・・・ここで待ってて。すぐ戻るから。」
児童達「はぁぁぁい。先生もがんばってね。」
本多・正純「わ、わわ・・・ちょ、ちょっと!!。」
教師達を追われる良介と正純。この後、二人はとんでもない騒動に巻き込まれるとはまだ知らない。