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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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1995.1.12
帝都での政威大将軍、煌武院 悠陽との謁見の翌日、富士山の麓にある御殿場軍事演習場に僕、オリヴァー・マイ技術中尉改め、技術特佐はいた。
技術特佐は階級的には中佐と同等らしい。
・・・キャディラック特務大尉やプロポノウ艦長に並んじゃったな。
そんなことを考えつつ、仮設ドックに移送されたビグ・ラングに搭乗する。
「核反応炉・・・異常なし、砲門各所・・・異常なし、センサー、計器等・・・異常なし、スラスター系・・・異常なし」
まさかと思ったが、大気圏内での使用は可能なようだ。
下では整備兵や軍の高官が好奇の目でビグ・ラングを見ている。
その中、ある高官が口を開いた。
「オリヴァー・マイ技術特佐!この機体の性能を見せていただけないだろうか?」
もちろん、確認したいことも多々あるので
「もちろんです!やらせていただきます!」


ミサイル等は弾数が限られているので、数発ずつ、メガ粒子砲は出力を65%程度にセットする。
「マイ技術特佐、よろしいか?」
交信している相手は巌谷中佐。
かなりの腕のパイロットらしい。
・・・顔はヤクザっぽいけど。
「はい。問題ありません。ターゲットマーカーを出してください」
「了解した。ターゲットマーカー、セット!」
前方2km先にターゲットマーカーが数個登場する。
これを確認し、セーフティを解除する。そして、
「撃ち方、始め!」
先ず、対艦ミサイル、多目的ミサイルを3発放つ。
そして、2秒と掛からぬ内に着弾、炸裂する。
「「「おおーっ!」」」
指揮所では感嘆の声が上がっている中、続いてメガ粒子砲を照射する。
照射した瞬間、彼らは絶句していた。
なぜなら、敵対するBETAの放つレーザーより高威力でかつ、照射インターバルがBETAよりも早い。
これほど高性能の機体を彼らは見たことなかったからだ。
なおかつ、この性能はやや抑え気味での性能である。
もしこの機体が本気を出したらどうなるか、期待もかけている視線を向けていた。