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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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1995.6.4
「マイ技術特佐、貴官に面会したいという人がいる。今すぐに向かえ」
「は、はぁ?何処にですか?」
「ここにいる」
振り返ると男性がそこにいた。
「俺はデメジエール・ソンネン少佐だ。久しぶりだな。技術屋さんよ」
そこには北アメリカで殉職したはずの少佐がいた。
「何かあるか?オリヴァー・マイ技術特佐どの」
「いや、何もない・・・」
まさかここで少佐に会うとは・・・
後から聞いた話だが、少佐はあの殉職した戦いの後、気がついたらこっちに来ていたそうだ。
ヒルドルブに搭乗していただけあって、少佐は何の問題もなくMS-06Cを乗りこなしていた。
流石は少佐だ。

1995.6.12
今日はMS-06Cの実用試験を兼ねた戦術機を対しての模擬戦なのだが・・・
「戦術機?今のYMS-06Cには余裕で五機落とせるな」
とか少佐が言ってしまったものだから戦術機パイロットらはブチ切れ
「1分で落として見せる!」
とか意気込んでしまった。
全く少佐って人は・・・・・

数刻後、模擬戦開始位置に各機が到達した。
フィールドは御殿場軍事演習場、樹海エリア。
機体の下半身が隠れるほどの高く伸びた樹木の使用法ひとつでかなり戦局が左右すると思われるフィールドである。
しかも何故かは知らないが模擬戦を開始するのは深夜と、さらに視界が悪くなる。
敵機は帝国軍主力戦術機、陽炎が3機と旧式機、撃震が2機。
こちらはソンネン少佐の駆るYMS-06C単機のみ。
ぱっと見、戦局は圧倒的不利であるが自分と少佐は全く焦っていなかった。
"ザクは戦術機より優れている"この事実を見せ付けるため、むしろ張り切っていたのである。
「なァ、技術特佐」
「なんです?」
「・・・アイツは元気にしてたか?」
「・・・はい。それはとても」
「ならよかった」
『模擬戦開始まで10秒前!』
「え?」
「あいつは俺の一番弟子だからな」
「・・・・・」
「なァに、こっちでやることはきちんとやるさ。それしか今の俺達にはできん」
「・・・ですよね」
『模擬戦、開始!』
こうして自分達の戦いは始まった