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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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「マーク1から各機へ、F.M.Δで包囲戦法を取る。各機散開!」
戦術機部隊が散開するのをザクの高性能レーダーで確認するソンネン。
「(ふむ。やはり包囲戦法で来るか・・・なら方法は1つ)」
「APFSDSを装填、次弾も同じ!」
貫通性に優れた弾を込めるソンネン。
「さァて、帝国兵士が優れてるかどうか、見せてもらおうじゃないの」
遠遠距離用スコープを覗き、狙撃するかのように狙う。
「・・・食らえ!」
引き金を引いた瞬間、弾速の早い弾が偶然動きが止まった撃震に直撃する。
『マーク4、機関部損傷。大破』
「何っ!?ど、どこからっ!?」
「・・・もういっちょ!」
再び引き金を引く。今度は接近しつつある陽炎に直撃する。
『マーク2、頭部破損。大破』
「そんなッ!?」
「慌てるな!動いていれば当たらない!」
戦術機部隊の隊長はすかさず残りの機体に遊撃指示を出す。
しかしこれに対してもソンネンは焦らない。
「次は焼夷榴弾でビビらせる!」
次のターゲットは残ったほうの撃震。
その撃震の目の前に焼夷榴弾が炸裂する。
「うわああああっ!隊長っ!助けてくださいいいっ!」
「慌てるな!マーク5!」
すかさずその瞬間を逃さず、左手に構えていたバズーカで攻撃、見事命中する。
『マーク5、機動部損傷。大破』
「ッ!マーク3!飛べ!飛ぶんだ!」
「はいッ!」
残った戦術機二機は上空に飛び上がる。
「逃すかよっ!」
それに対してソンネンは多目的ランチャーとバズーカを捨て、MMP80マシンガンを携行し、飛翔する。
「出てきやがったな!戦術機をナメるな!」
戦術機二機は待ってましたとばかりにマシンガンを連射するも、当たらない。
「上をとったぞ!MSモドキが!」
上をとったソンネンはそのまま慣性落下しつつ、マシンガンを連射する。
これに対し、反応できない戦術機二機。
「ッ!!!」
『マーク1、3、頭部破損。大破』
『状況終了。各機、帰還してください』
そして帰還しようとしたとき、丁度陽が昇り始めた。
「おお・・・・・」
「こりゃあいい。YMS-06Cの勝利を歓迎してる見たいじゃねぇか」
「ああ。日本の夜明けだ・・・」
自分の目にはゆっくり昇る太陽を背にしたザクは映えて見えた。

1995.7.1 MS-06C、量産開始