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図書館戦争 堂x郁 郁記憶喪失(堂上視点)

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官舎裏で郁を発見した
毎度毎度、普通の女が泣いているような場所に居ない
大きな身体を小さくし、体育座りをし、膝に顔を付けて泣いている

「笠原・・・」と声を掛けると、郁の肩がビクッと震える
郁は顔を上げないまま「ずびっ・・・何で来るんですか?」と言って鼻を啜る
堂上は肩膝を付け、郁の頭にポンポンとする
「鼻は啜るな!ちゃんと?め!」そう言って、スーツのポケットからティッシュを取り出し郁にの手に握らせる
郁は受け取ったティッシュをギュッと握りしめたまま、顔をあげない
「笠原・・・郁?顔を見せてくれ・・」
堂上は郁の髪の毛を撫でながら懇願した
「郁?・・・いーく?」
暫くすると、郁が顔を上げた
「堂上教官・・ずるい・・・」と言って、受け取ったティッシュを使い鼻を?む

堂上はまだ目じりに溜まっている涙を、親指でやさしく拭きとり郁の両頬頬に掌を添えた
「何時、記憶が戻った?」
郁の目を見ながら、やさしく堂上は話しかける
「・・・ついこの間・・・急に目の前が真っ白になって・・・そしたら思い出してました」
「記憶の無かった期間のことは?」
「・・・夢を見ている感じですが、ちゃんと記憶があります・・・」
そうか・・・と堂上は呟き、郁を抱きしめた
「・・・おかえり、郁」
郁は座ったままの堂上の背中に手を回し、クスンクスンと泣いている
堂上は郁の右手で郁の背中をさすり、左手で頭を支えながら、郁が落ち着くまでそのままの体勢でいた

「あぁぁぁ゙ーーーーそうだーーー忘れてたーーーー」
泣きやんだかと思ったら、郁が堂上の耳元で叫んだ
「煩い!アホウ!鼓膜が破れるわ!」と郁の頭を叩く
「いったーーい」と言いながら郁は頭を擦りながら堂上を見上げる
「私、記憶あるんですよ」と郁は言う
「聞き間違いじゃなければ、さっきも聞いたぞ」
「そうじゃなくて!教官は彼女居ないんですよね?」
「うっ・・・」
恋人いないんですよね?付き合ってる人いないんですよね?と畳みかける
私は元カノってことですかね?
郁が意地悪そうに堂上の顔を見る
「・・・・・・」
堂上は立ち上がり、郁に手を差し伸べる
郁が堂上の手を取るとグイっと引っ張られ、堂上の胸元にすっぽりと収まった
「・・・すまん。後で説明をする・・・」
「別に良いですよ。私元カノなので。弁解しなくても結構ですが?」
お前はまだ言うか・・と郁を抱きしめた
ふぅ〜と息を吐き、郁を少し離して顔を見ながら「・・・ちゃんと聞けよ」と伝える
「・・笠原郁さん、俺と結婚してください」
郁は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、金魚のように口をパクパクしている
「返事は?」
堂上が郁を急かすと、郁は茹でたこの様に赤くなり、「はい・・よろしくお願いします」と答えた
「よし!良い子だ」
堂上は郁を再度抱きしめ、額、目、頬と順番に唇を落し、最後に軽く口づけをした