二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

図書館戦争 堂x郁 郁記憶喪失(堂上視点)

INDEX|17ページ/19ページ|

次のページ前のページ
 




特殊部隊事務室に向かうと、入口の前に柴崎が待っていた
笠原ぁ〜郁に抱きつき「記憶戻ったのね?良かったぁ〜」と喜んでいた
郁はもう柴崎ったら!と言う割には嬉しそうに柴崎の背中を擦っていた

どうして記憶が戻ったことを知ってるんだ?
堂上は郁と柴崎を見ながら?マークを頭に浮かべていた
すると、チラリと柴崎が堂上を見て「笠原のインカムONになってましたよ」と呟く
郁は「えーーーウソーーーー」と抱きついている柴崎をペリっと剥がし自分のインカムを確認する
本当だ・・・何時の間に・・・と赤くなりながら堂上を見る
堂上もがっくりと肩を落とし壁にもたれかかった

郁のインカムがどこでスイッチが入ったのかわからないが・・・
一世一代のプロポーズが聞かれていたことは間違いないだろう・・・
これだけ事務室前で騒いでいるのに、誰も部屋からは出てこない
嫌な予感がする・・・

堂上はノブに手を掛け静かに開けると、そこには過去に見た光景が広がっていた
パァン!
軽い発破音がいくつも重なり鳴り響く
部屋の奥には白い布に墨痕鮮やかに書かれた一文

『婚約成立&記憶復活!おめでとう堂上くん!笠原さん!』

堂上はバタンと勢いよく扉を閉め、ハァーと深いため息を吐いた
よくこの短時間で用意できるものだ
普段おちゃらけの特殊部隊だが、祭り事になると普段の数倍の団結力と行動力がある
勿論、本来発揮されるべく有事の際も然りだが・・・

堂上は改めてハァーと深いため息を吐き、郁を見た
郁は「堂上教官?どうしたんですか?」と心配そうに見てくる
柴崎はクスクスと笑いながら、さっさと部屋に入りましょう?と郁を引っ張る

堂上は気合を入れ直して、ノブに手を掛け、勢いよく開けた
「ご心配お掛けしました!ありがとうございます!」と言ってズカズカと部屋の奥に行き
横断幕をペリっと剥がすと、そのまま隊長室の扉をノック無しに開け「色々とお気遣いありがとうございました!」
と言って横断幕を放り投げた

隊長室からは玄田の野太い笑い声が響く
小牧も身体を器用に捩りながら「堂上・・・ひどい・・・」と言って笑っている
手塚は顔を赤くし「お・・俺は何も聞いてないぞ・・」とブツブツ言っている
「いい加減仕事しろ!」と言って小牧の背中を叩きくと、郁と目が合い互いにクスっと笑った



日誌を手に、郁が堂上の横に立つ
事務室には堂上と郁の二人だけ
堂上は郁の日誌を確認しハンコを押すと「ん。お疲れさん」と言って返す
郁は荷物を纏め、席を立つ
「お先に失礼します」そう堂上に告げると「郁」と声を掛けられた
「なんですか?」と振り返り堂上を見る
「これから飯でも食いにいくか?」と言うと「はい!」と答え
「じゃ30分後に共同ロビーで待ってろ」と告げる