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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第52話

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  これまでのハカイジュウ災害で犠牲になっていった人達でさえ、ドライアスからしてみればマイナスエネルギーの糧に過ぎない。だが、非人道的な野望は地球に迫りつつあった。

  関東上空の成層圏からの距離、おおよそ10kmほどの宇宙空間。一見何も無いように見える。だが、宇宙空間の一部が変に屈折していた。次の瞬間、カーテンの幕を開ける様にして超巨大な宇宙船が姿を現した。ヴィラーダ星人の活動拠点母艦である。

  艦内には、クリアレッドの身体の異星人が浮遊し、作業や指示等を出している。そしてその管制室にはドライアスがエネルギー体のまま地球での状況を見ていた。

  ドライアス 『クククク・・・遂に地球に来たか。まずは状況を渇目させてもらう・・・!!!』

  更に指令を下す宇宙警視庁総監。それは要の命令に食い違いを生じさせた。

  宇宙警視総監 「君達に、マイナスエネルギーを蓄積しているデストリアン、マザー・ヴァギュラの駆逐を重要任務として命ずるっっ!!それに伴い、君達のサポートビークルのロールアウト作業が完了次第、ビークル空間に転送しておこう!!!」

  キングエクスカイザー 『サポートビークル?!といいいますと!!?』

  宇宙警視庁総監 「君達がパワーアップできるビークル、カイザージェットとファイアーシャトルだ!!!我々の開発部にて造っていたのだっ!!!合体する事で、今までよりも遥かに強い力を得られるようになるっ。それでは、健闘を祈るっ!!!」

  通信が終わり、再びファイバードの方の意志が勇士朗と交代した。キングエクスカイザーの方は事を伝達する為まだエクスカイザーの意思でいた。

  ファイバード 『それがあれば、現状に対抗でる力が手に入るのか・・・??!とにかくそれまで戦い抜くっっ!!!』

  キングエクスカイザー 『だが、どちらも一刻を争う・・・むぅ・・・。』

  最優先させるべき任務にしばらく葛藤するエクスカイザー。結果的にC‐00こと、マザー・ヴァギュラの事態を重要視し、宇宙警察機構から得たを要に伝えた。要も驚愕の事実に現実味が欠落した感覚を覚えた。

  要 「う、宇宙皇帝・ドライアス・・・・!!?そうか・・・そんなヤツが存在していたかっ・・・・やむをえないっ、本来君達はそっちの警察側だ。そちらの命令を優先してもらってかまわない。いや、そうじゃないな・・・・これは、宇宙と地球の警察の共闘戦だっ!!!更に言えば同じチーム同士!!!そっちは任せたぞっっ!!!」

  ファイバードとキングエクスカイザーは互いを見合ってうなずき返答した。

  ファイバード&キングエクスカイザー 『了解っ!!!』

  要 「任務の一部を変更するっ。エクスカイザーとファイバードにC‐00を任せ、ジェイデッカーとマイトガインでC‐01の駆逐に向かってくれっ!!急な変更、すまない!!!理由は後で話す!!!今は一刻を争う事態だっ!!!」

  この指示の後、轟龍と各サポート勇者達が闘いながら彼らを送り出す。バスターキャノンを撃ち放ってC‐03群を駆逐しながら轟龍とパイロットの丈が叫んだ。

    ギュゴヴァッッ、ギュゴヴァッ、ギュゴヴァアアアアアアッ!!!

    ズドォアアアアア、ヴァギャドォッ、ズヴァゴオオオオオッッ!!!

  轟龍&丈 『行けっ!!!マイトガイン!!!』

  バスターボンバーがバスターランチャーを撃ち放ってD‐24の群れを吹き飛ばし、フレアダイバーがフレアライフルを放ってD‐14の群れを撃ち斃して叫ぶ。

    ディギュゴオオオオオオオオオオッッ!!! 

    ダディギャガアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  バスターボンバー 『ザコは俺達にっ・・・!!!』

    ズドォオオオッ、ズドォオオオオオオッ!!! ズドォオオオオオオオッッ!!!

    ディギャンッ、ズドォヴァアアンッ、ズガシャアアァアンッッ!!!

  フレアダイバー 『・・・任せてくれっっ!!!』

  レイバーズは2機で1体となり、エネギーガンとリニアランチャーをC‐02に撃ち放つ。

    ビィドォアアアアアッ、ディドォゴオオオッ、ビィドォディギドォオオオオッッ!!! 

  レイバーズ 『行ってくれ、ジェイデッカーッ!!!』

  マイトガインとジェイデッカーは互いに顔をあわせてうなずく。C‐00・・・マザー・ヴァギュラを宇宙勇者達に託して飛び立つ。

  マイトガイン 『ファイバード、エクスカイザー・・・C‐00は任せたぞっ!!』

  舞人 「C‐01は俺達に任せてくれっ!!!それに・・・マイトガインはヤツを駆逐することを想定で生まれた・・・・かつての市民達の無念を晴らす時だっっ!!!」

  ジェイデッカー 『ああ!!共に武運を!!!』

  ファイバード 『マイトガイン・・・舞人・・・・ジェイデッカー・・・・ああ!!!共に勝利を勝ち取るぞっっ!!!』

  キングエクスカイザー 『このディザスターに我々の力をぶつけるぞっっ!!!』

  それぞれ二手に分かれて混沌と化した被災地へ飛び立って行く勇者達。その頃、C‐00、01に向けての自衛隊の総攻撃が始まっていた。

  ポイントβを抜けて進行するC‐01にレールガンの雨のような射撃が撃ち込まれていく。まさに流星弾雨だ。

  自衛隊パイロット 『各機っっ、全力で撃ち続けろぉおおおおおおおお!!!』 

    ディディディディディディディディディギギギギギギィィィイイィッッ!!!

    ドォドォドォドォドォドォズズズズズズズギャギャドォドォドォガガガァアアアッッ・・・

  C‐01 「ゴォオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」

  素早い動きで触手が振られて動く。その先端の三本指のカギツメがヘルトルーパー部隊を容易く破壊する。

    ディキャディキャディキャズガガガガガガガギャアアアアアアアアッッッ!!!

  更に、収束過粒子砲のような破壊光線を撃ち放つ。

    コォォ・・・・ヴュギュダアアアアアアアアアアアアッッ―――

    ヴィギュシュッッッ――――ヴァズドォガアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  街もろともヘルトルーパー部隊を破壊し、爆柱が夜空に向かって走る。その攻撃は一度放たれただけでも広範囲を炎の地獄へと変貌させる。

  ヘルトルーパー部隊はもはや玩具同然であった。一方、進行するC‐01に対し、依然としてその場に留まるC‐00ことマザー・ヴァギュラ。これには航空自衛隊が攻撃にあたっていた。F‐16戦闘機部隊が編隊を成して飛ぶ。

  F‐16パイロット 「生態センサー良好。各機、サイドワインダー、スタンバイッ・・・・撃ぇえええっっっ!!!」

    ドォドォドォドォドォドォドォドォシュゴオゴゴゴゴオオオオオッッ・・・・

    ズガガガガガガガガガガガガガガドォドォドォドォゴオオオオオオンッッ!!!

  ミサイルがC‐00に撃ち放たれ、全弾が命中する。壮絶な光景だ。だが、これをものともしないかのように、醜悪な瞳を輝かせて破壊光線を放った。