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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第53話

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  吹っ飛ばされるマイトガイン。コックピット内の舞人にも衝撃が襲う。それに追い討ちをかけるように次々とカギツメの触手が襲い掛かった。縦横無尽に振り回される三本の刃がマイトガインの装甲を損傷させた。

    ヒュゴゴゴゴォォッ・・・ドォドォドォガアアアッ、ズガガガッ、ドォドォガッ、ザギャギャガガガッッ・・・・!!!

  マイトガイン 『ぐがっっ・・・・―――っっ!!!』

  ジェイデッカー 『マイトガインッ!!!おのれっ・・・・!!!』

    ジャキィッ・・・・ドォズウウウウウウッ!!! ドォズウウ、ドォズウウウウウッッ!!!

    ドゴガアアアアアアッッ!!! ディギャゴオッ、グドォガァアアアアアアンッッ!!!

  ジェイデッカーはホバリングしながらC‐01のエリマキに向かって発砲する。こちらに注意を促せればソレでよい。案の定こちらに顔を向けた。

  C‐01 「ゴアアアアアアアッ・・・・!!!」

  グワッと口を開口させるC‐01。頭部を若干破断されていながらも次の瞬間には、破壊光線が撃ち放たれる。ジェイデッカーに向かって巨光がはしる。

    ヴィギュゴオオオオオオッッ―――!!!

  ジェイデッカー 『・・・・――――っっ!!!』

  直撃コースから横へ素早く移動して回避するジェイデッカー。そこから頭部周りに向かってJバスターを撃ち込んだ。

    ドォズウウウウウウウッッッ!!! ドォズウウウウウウウッッ!!!

    ドグガアアアアアアアッ、ズドォグアアアアアアアアンッッ!!!

  皮膚は硬く、ダメージが半減しているようだった。今度は上空を飛ぶジェイデッカーに目掛けてカギツメ触手が襲い掛かる。

    シィアッ・・・シュシュシュアッ・・・・・ゴゴゴゴゴフォォオオオオオッッ!!!

  ジェイデッカー 『くッ・・・・ちぃっ・・・・っっ・・・!!!』

  しきりに襲い掛かるカギツメ。かろうじて攻撃を掻い潜るジェイデッカー。遂には胸部に直撃。その勢いで墜落してしまう。

    ズディガアアアアンッッ!!!

  ジェイデッカー 『ぐああああああああっっ!!!』

    ギュオオオオオ・・・・・ドォズウウウウウウウンッッ!!!

  吹っ飛ばされ、仰向けに倒れていたマイトガインが、ゆっくりと立ち上がった。舞人の額からも衝撃による怪我で血が出ていた。コントロールレバーをぎゅっと握り締めて、マイトガインに呼びかける舞人。C‐01は予想よりも手強い敵であった。

  舞人 「く、くそっ・・・・大丈夫か?!マイトガイン!!?」

  マイトガイン 『ああ・・・なんとかな・・・!!!』

  だが、あれ程の攻撃を連続で浴びたのだ。もしやと思い、機体のコンディションをチェックする舞人。案の定、機体の各部がダメージを受けていた。スパークするジョイント。

  舞人 「何が何とかだ!!今さっきの攻撃で機体各部がダメージを受けているぞ!!無理はするな!!!」

  マイトガイン 『わかっているさっ・・・・来るぞ舞人!!!』

  C‐01はカギツメ触手を蛇の鎌首のように上に持ち上げ、素早い動きでマイトガインとジェイデッカーに攻撃を掛ける。マイトガインは動輪剣でカギツメを捌き、刀身を激突させる。

    ヒュゴフォアアアアアッ、ヒュヒュヒュァアアアッッ・・・・!!!

    ディガキイイイイッッ!!!  

  マイトガイン 『もう、同じ手は食わんっ!!!はぁあああああっ!!!』

    ズディガアアアアアアアアッッ!!!

  次に来たカギツメの攻撃にマイトガインは動輪剣を振るい、手首部分から斬り飛ばす。一方で倒れたジェイデッカーにカギツメが叩きつけられるように襲い掛かる。

    グワッッ・・・・!!!

  ジェイデッカー 『・・・・そこだっっ!!!』

  ジェイデッカーは、仰向けに倒れながら迫るカギツメにJバスターの銃口を向けた。撃ち放たれるビームが手首を破壊する。

    ズドォオオオオオオオオオオオッッ!!! ヴァガゴオオオオオオオッッ!!!

  C‐01 「ガゴオオオオオッ・・・!!!」

  C‐01は開口し、再び破壊光線を放とうとする。口内にチャージされる破壊エネルギー。狙いは面前のマイトガインだ。

  舞人 「また破壊光線を吐くつもりだっっ!!!かわすぞっ!!!」

  マイトガイン 『無論さっ!!!』

    ヴィギュダァアアアアアッッッ――――!!!

    ドォヴァギャゴオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!

  マイトガイン 『・・・・何ッ、ぐああああああああああ!!!』

  後方へジャンプしてかわすマイトガイン。だが、凄まじい威力の爆炎と衝撃波に巻き込まれ吹き飛ばされてしまう。ジェイデッカーは一気に上昇してC‐01の上を捉えた。

  地上からは凄まじい爆柱が夜空に向かってはしっていた。

  ジェイデッカー 『Jバスター・キャノン、ロック・オン!!!次こそは・・・!!!』

  既に要の遠隔操作でJバスターは、Jバスター・キャノンモードへと移行していた。トリガーを引くジェイデッカー。充填されたエネルギーが一気に解放する。

    ヴィヴィヴィィィ・・・・ギュズドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  C‐01 「ガアアアアアアアア!!!」

  この瞬間、C‐01は鋭利な切っ先が先端にある尾を振るう行動に出た。そのため、狙い定めた部分が外れてしまう。Jバスター・キャノンは、身体左半分のエリマキを粉砕するに止まってしまった。

    ズダギャドォシャアアアアアアアアアアッッッ!!! ズズズズズウウウウウゥ・・・!!!

  振られた尾の先端が、ホバリングしていたジェイデッカーに直撃した。

    ドォガギャアアアアアアアアアンッッ!!!

  ジェイデッカー 『ぐおあああああああああっっ!!?』

  更に先ほどのマイトガインと同様にガギツメ攻撃の乱舞を喰らう。

    ズガガガガドォオッッ・・・・ガスギャッ、ズガシャアンッッ・・・ザガガドォオオ!!!

  ジェイデッカー 『ぐあああっっ・・・!!!』

  ジェイデッカーは再び地面に落下して倒れる。C‐01の力量はこれまで闘ってきたデストリアンとは比べ物にならないほどのインパクトを持っていた。地上に倒れこんだ超AI勇者達に巨大な巨体が歩を進めて迫る。

  ジェイデッカー 『くっ・・・し、C‐01とは、これほどまでに手強いものだったのか・・・?!!』

  舞人 「っく・・・・つむぎ・・・紬さんっ・・・!!!俺達に力を・・・・!!!」

  マイトガイン 『強いなっ・・・・!!!これがかつて東京を襲ったデストリアン・・・!!!』



  一方、元凶たるC‐00をめざして駆け抜けるファイバードとキングエクスカイザー。その道をはばむ存在が空から舞い降りる。二人の勇者はまたあらたなマイナスエネルギーを感知した。

  ファイバード 『ぐっ・・・なんだ?!!またなのか?!!いや、もっと異質な感覚だ!!!』