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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第55話

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  冴島 「要警部、ジェイデッカー。取り込み中悪いが、君達に話がある。現在の状況とジェイデッカー、マイトガインの事についてだ。」

  要 「え?」



  勇者達が窮地に立つ中、相模原の勇者達が闘っていた。瓦礫を持ち上げて市民を救出するターボ・シュン。ハカイジュウ災害が沈静化されたと見られる地域では、レスキュー隊も出動することが出来ていた。

  それは全てグレンラガンや彼らダグオンチームの活躍の功績であった。

  瓦礫を持ち上げている間にターボ・シュンは、あえてその容姿の事に触れながらレスキュー隊員に呼びかける。

  ターボ・シュン 「はぁああああっっ!!!」

    ガゴオオオオッッ!! 

  レスキュー隊 「すげーなっ!!こんな瓦礫を・・・君は一体?!」

  ターボ・シュン 「このような格好でなんですが、名乗るほどでもありません!!さぁ、早く救助を!!」

  また別の場所では、レスキュー隊が瓦礫群に阻まれ、市民の救助に頭を抱えていた。

  レスキュー隊 「くそっ・・・なんて瓦礫だっ!!!これでは救急車やレスキュー車が入れん!!!ちくしょうっ!!!」

  アーマー・レン 「俺に任せなっ・・・・はぁああああ!!!」

  そこへアーマー・レンが割って入り、ブレスト・レールキャノンで瓦礫を鮮やかに撤去し、レスキュー隊の救助ルートを確保する。  

    ディガドォドォドォドォドォドォルルルルルウウウゥゥゥゥ!!!

    ズガガガガガガギャアアアアンッッ!!!

  アーマー・レン 「・・・・おっしゃ、行ってくれっ!!!俺も手伝うっ!!!」

  レスキュー隊員 「助かったぜ!!謎のヒーローっ!!」

  地震で1、2階が押しつぶされ、挙句に火災に囲まれているれているビルがあった。火の勢いゆえに難航する救助活動。そこへ上空からウィング・リョウが駆けつけた。

  ウィング・リョウ 「これは酷いよ・・・・直ぐに何とかしなきゃっ・・・・ブリザード・ハリケーンッッ!!!」

    フュギュアアアアアアアアアアアッッッ!!! 

  燃え盛る炎を凍てつく冷気の波動が一掃する。その一方で、瓦礫に隠れ潜んでいたC‐02と自衛隊の救助隊が遭遇してしまう。

  C‐02 「ミシャアアアアアアアアアッッ!!!」

  救助隊 「な?!!デストリアン!!?まだ生き残っていたのか?!!」

  救助隊は武器所持体制ではなかった為に、どうする事もできなかった。その時、突如参上したファイヤー・コウが鎌首を持ち上げたC‐02を一刀両断した。

  ファイヤー・コウ 「はぁああああああっっ・・・・バーン・スラッシュッッ!!!」

    ズヴァギャズシャアアアアアアアアアアアアンッッ!!! 

    ヴァギュゴオオオオオオオオンッッ!!!

  爆発するC‐02の巨大な身体。救助隊は逆に助けられ、まさに九死に一生を得た。ファイヤー・コウはガッツポーズをとって片隅の勝利に浸る。

  ファイヤー・コウ 「おっしゃああっ!!」

  救助隊 「すげええ・・・何モンだっ??」

  同市内の別の場所。C‐08が暴れるエリアに果敢に突っ込んでいくグレンラガンの姿があった。廃墟と化した相模原の街にあふれるC‐08群。C‐02ばかりが出現していた為に、悲惨な状況となっていた。

  グレンラガン 『おおおおおおおお!!!』

    ギュィイイイイイイィィィ・・・・ズギュルルルルドォオオオオオオッッ!!!

  殴るようにしてグレンドリルをC‐08にぶつける。上下の顎が砕け、頭部が粉砕。その個体を蹴り台にして次のターゲットに跳躍する。

  聡 「っっしゃああああああああっっ!!!」

    ギュズルディギャドォドォドォドォガアアアアアアアアアッッ!!!

  上から殴りつけるようにしてグレンドリル叩き込まれる。一撃で頭部を激しく破壊。着地したグレンラガンはその場をダッシュで駆け出し、目の前から進撃してくるC‐08にギガ・ドリルブレイクの一撃を飛び掛りながらぶち込んだ。

  グレンラガン&聡 『ギガァドォリルゥッ・・・ブレェエエエエエイクッッッ!!!』    

    ギュズルルルルルルドォドォドォドォドォガアアアアアアアアアアアッッ!!!

  一撃粉砕の下、C‐08が破壊される。だが、着地したグレンラガンは疲労困憊であった。

  グレンラガン 『はぁ、はぁ・・・・図体が出かければまとめて一気にというわけにもイカンな・・・・聡・・・。』

  聡 「ああ・・・・・せっかくの新必殺技も・・・・場所を選ぶからなぁ・・・・。」  

  グレンラガン 『確実に一撃一撃でしとめていく必要があるなっっ・・・・!!!』

    ドォグガゴォオオオオオオオッッ!!!

  その時、背後からC‐08が殴りかかった。強烈な殴打を受けてしまうグレンラガン。一掃仕切ったと思った隙を突かれたのだ。まさに不意打ちだった。

  グレンラガン&聡 『がはぁああああああッ・・・・?!!』

    ズギャガガガガガガゴオオオオオオオオオッッ!!!

  この時、律が嫌な予感を覚えた。しばらく演奏を終えて周囲の人たちと語らっていた唯達が表情を変えたまま固まっている律の顔を覗き込む。

  唯 「それでですねぇ〜・・・・・・ん??りっちゃん、どうしたの?」

  梓 「怖い顔のまま固まってますよ?」

  律 「へ・・・?!あ、いやあ、なんでもなーい・・・(なんだ今の嫌な予感・・・まさか聡の身に何かあったのか?!)。」

  唯 「もしかして疲れてる??横になって休んだほうがいいんじゃない?」

  律 「そ、そうだなっ・・・・。」

  律は既に横になっている和が目に止まった。彼女もまた、ただならぬ嫌な予感に耐え切れず寝てしまっていた。律がその隣で横になる。

  律 「よっと・・・ああ〜寝にくいなっ・・・和はどうしたんだ?」

  和 「ん・・・?ちょっとね・・・なんだか勇さんの身に何か起こったような気がして・・・さっきから嫌な感じが止まらないのよ・・・。」

  律 「和もか・・・私も危なっかしい弟の身に何かあった気がしてな・・・。」

  和 「・・・・そういえばさっきも言ってたわね?どういうこと?」

  律は寝そべりながら前髪をいじりながら言った。

  律 「あ・・・・実は澪にも言ってないんだけど・・・家の弟、宇宙から来たロボットに乗って闘ってるんだ・・・そのコト知ってるの、私と蓮だけなんだよ・・・。」

  和 「は?!!」

  律は事の顛末を和に喋った。律自身、親友の澪よりも先に和に話している自分が不思議でならなかった。なんで澪に言えずに?と。しかし、結局のところは言いそびれてずるずる来ていたに過ぎなかった。

  和 「そう・・・そんなことが・・・でも、今は信じて待つしかないんじゃないかしら?澪やムギのコトも・・・。」

  律 「おいおい・・・つい今さっきまで心配して萎えてたヒトの言う事かぁ?」