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Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998

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1998.6.10
松口少尉に暁のテストパイロットを任命して既に4ヵ月が過ぎた頃、対馬前線基地から緊急入電が入った。
"BETA、対馬海峡ニ入水ス"
ついに来たか。という感じで恐らくすぐに前線になるであろう築城基地は慌ただしくなる。
当たり前のように高官は帝都に逃げ帰った。
基地指令などの一部の将校は残る意思を表明したが、皆、死ぬ覚悟を決めている。
しかし、僕は帝都防衛部隊の指揮官なので帰還せざるを得ない。
だからやむを得ず、松口少尉に暁を配給し、テストデータを送ってもらうように頼んだ。
・・・これほど屈辱的なことはない。
そう思いつつ、帝都に進路を向けるジェットに乗り込んだ。

1998.6.17
北九州防衛線
「・・・・・」
暁のコクピットの中で瞑想する松口少尉。
「(・・・お偉いさん方はこの機体のデータが欲しいんだ。この機体のデータが今後の帝国のため、人類のためになるというなら・・・)」
『BETA上陸開始!戦術No.51Dで対応せよ!』
「(俺は、そのための礎となろう!)」
「松口・P・慶吾、暁。迎撃行動にはいる!」
エンジンをフルスロットルで出撃していった。
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829