Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998
21:27
ザンジバル 艦橋
「マイ大佐がまだ来んだと!?クソッ!」
焦る臨時艦長の沙霧大尉。
「どうしたのだ!」
先程帰還したばかりのカスペンが艦橋にくる。
「はっ!マイ大佐がまだ合流できておらず・・・」
「ッ!焦るな!それよりも付近の索敵を怠たるな!」
「はっ!」
「くそ・・・早く合流しないと・・・・・」
先程の敵を殲滅し、303へ急行するマイ。
既にビグ・ラングの弾薬はほとんど残っていない。
「303は・・・見えた!」
ポイント303まで1kmのところまできたその時、警報が鳴り響いた。
「な、なに!?BETAがこんなに!?」
そこには光線級と戦車級が多数いた。
どんどんビグ・ラングに迫るBETA。
「ザンジバルの脱出まで時間を稼がないと・・・!」
全てのミサイルを放ち迎撃する。
しかし、戦車級がひとつ、ふたつと張り付き始める。
「くっ!ザンジバル!聞こえるか!」
『マイ大佐!ご無事ですか!?』
「沙霧大尉!もう行け!私は置いていっていい!」
『ッ!?しかし!』
「これは上官命令だ!いけ!沙霧!私一人のために数万の将兵を巻き込む気か!」
『・・・了解!』
「ザンジバル、発進せよ」
「ッ!?大尉どの!マイ大佐はどうするのですか!」
「いいから発進せよ!」
「しかし!」
「これは大佐直々の命である!」
「ッ!・・・了解しました」
ザンジバルば進路を東、東京へ向けて発進する。
そして沙霧はふと思ったかのようにこう言った。
「・・・篁中尉を呼べ」
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829