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Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998

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「ううう・・・寒いよ・・・」
身体をブルブル震わせながら神宮寺凉は輸送機から降りる。
「なんでこんなに寒いのよ・・・バカなの?死ぬの?」
愚痴を漏らすのも分かる。
なにしろ気温は7℃。しかも雪が降っている上に北風が強いため体感温度は氷点下になる。
「これじゃテスト飛行は無理かなぁ・・・」
確かにこの中で飛行するのはかなり難がある。
エンジンが暖まるのが遅い上に安定飛行がしづらい。
その中、テスト飛行をするとなると非常に厳しいのだ。
「まぁこれで前線にいかなくて済むでしょ」
ひっそりそう言うと、彼女は暖房のきいた部屋へと入っていった。

「はぁ・・・」
神宮寺凉と違い、ため息をつくマイ。
理由はひとつ。
参謀本部は「OMS-07Fはそのまま第7MS機動大隊に編入し、実践投入をもってこれを評価試験とせよ」との命令を下したからだ。
「戦果を期待できるかどうかも分からない機体を前線で投入しろ、だなんて・・・高官たちは何も分かっていない・・・!」
怒るのも仕方ないだろう。
性能も把握していないのだから・・・

同日、午後
岩国基地 会議室
「ええっ!?迅霊弐型と私が前線行きですかぁ!?」
「仕方ないでしょう。参謀本部の決定です」
「そんなぁ~・・・」
しょぼくれる神宮寺中尉。なんとも可愛らしい小動物みたいだ。
「一応自分も本部に掛け合ったのですが、聞いてもらえず・・・!!」
「?どうしたんですか?」
「いや・・・なんでもない」
もしかすると・・・これは僕を左遷させようとする高官の策略なのではないか?
25という若い歳で大佐に昇進した僕への怨みかもしれない。
この迅霊弐型が事故をおこしたりしたら評価管理官な上にMS開発部長の僕にすべて責任がかかる。
しかも仮に多大な戦果を上げたら高官たちがこの機体の評価を進言したわけだから、高官たちが甘い汁を飲むことになる。
・・・よくこんなことを考えたもんだ。
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829