Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998
1998.1.20
朝鮮半島南部 ソウル郊外
国連軍東亜方面軍臨時野営基地 指揮官室
「日本帝国軍彩峰中将麾下の第7MS機動大隊が到着しました」
「御苦労、下がっていい」
「はっ!」
「・・・・・」
国連軍東亜方面軍司令、フランク准将は焦っていた。
約200機のMS-06Cを投入したにも関わらず、帰還したのは70機にも満たない。
しかも、期待していた増援も帝国軍の大隊一つのみ。
撤退する事自体は決まっているのでいいのだが、難民避難のための"時間稼ぎ"はある程度しなくてはならない。
「玉砕覚悟、だな」
腹を括るしかない。そう決意した。
「帝国軍中将彩峰萩閣。参上しました」
「同じく帝国軍大佐、オリヴァー・マイ。参上しました」
「御苦労。私は国連軍東亜方面軍司令、アレク・フランク准将だ」
「・・・・・参謀長のマイク・サンクス中佐だ」
社交辞令とも言える挨拶をする。
その後、撤退作戦の会議をしたが・・・・・
「殿はどうします?」
「帝国軍がやればいいだろう」
「!?国連軍はどうするのですか!?」
「先に撤退させていただく」
「そんな!我々に死ねというのですか!」
「まぁまぁ、国連軍は疲弊している。出来る限りの支援はしたいが・・・・・」
「・・・・・」
結局、第7MS機動大隊が防衛線を張りつつ後退、後方で国連軍が支援するようにきまった。
しかし、あの参謀長は排日派なのだろうか。必死に帝国軍を前線に出るように仕向けていたが・・・・・
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829