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機動戦士ガンダムRS プロローグ編2

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C.E.55年3月には、宇宙空間でのミノフスキー粒子散布下における電磁波妨害をはじめとする「ミノフスキー効果」と呼ばれるさまざまな特殊効果の公開確証実験に成功しC.E.55年5月には、メガ粒子砲までをも完成させた。
ミノフスキー博士は、ブルーコスモスだったこともありミノフスキー物理学を兵器転用するため研究を続けた。
C.E.56年コロニー軍は、7年間をかけてニュートロンジャマー散布下における新型兵器を開発するよう各企業に命令を出しC.E.63年アナハイム・エレクトロニクス社の新型兵器・ガンダム四天王(ガンダムマッドネス、リズシィーガンダム、ガンダムエルフ、ガンダムユベリーグン)5年後のC.E.68年には、初の制式量産型マン・マシーンのユーピテルが完成しC.E.70年のヤキン・ドゥーエ戦役を迎えることになる。
ただしミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を搭載した兵器は、副作用として電波の伝達が阻害されるためそれを利用した長距離通信や携帯電話は使用不可能となりレーダーも撹乱される(この効果は、ニュートロンジャマー以上に顕著に現れる)。
一方地球連合軍では、Nジャマーによりバッテリーを動力源の人型機動兵器モビルスーツとモビルアーマーを完成させた。

ミノフスキー粒子
ミノフスキー粒子は、ミノフスキー物理学の根幹を成す素粒子の一種である。
C.E.55年ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉内にて発見された。
ミノフスキー粒子は、性質として静止質量がほとんどゼロで極めて強力な帯電性質を有する。
また一定濃度において立体格子状に整列する性質を持っている。
そのためミノフスキー粒子が散布された空間では、ミノフスキー粒子より大きい物質を通さない性質がある。
これをミノフスキー効果と呼びマン・マシーンの誕生となった。
サイコミュやミノフスキー通信などを介することでこれらのシステムの周囲のミノフスキー粒子は、ニュータイプの特殊な脳波である感応波(サイコウェーブ)と共鳴するような作用をしているともいえる。
ただし実質的には、研究段階であり詳しいことは分かっていない。

ミノフスキー効果
ミノフスキー効果は、ミノフスキー粒子の主要な性質の総称である。
C.E.47年ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の実験中にこの電磁波障害効果が発見され後のミノフスキー粒子の発見につながった。
ミノフスキー物理学を応用した兵器は電波(マイクロ波~超長波)、一部の可視光線、赤外線は伝わることができない。
このため従来の電波による交信やレーダー、センサーの多くが使用不能となり長距離誘導をなされるミサイルの誘導が不可能となってしまい有視界下における戦闘を余儀なくされることとなる。
この効果は、ニュートロンジャマーより顕著に現れる。
劇中では、接触回線を使わずとも問題なく通信しているシーンが多く見受けられるがこれはミノフスキー効果下でも通信ができるように改良されているからである。
もっともミノフスキー効果は、通信機の性能とその濃度によって変わってくるためレーダーは阻害されるが無線通信は可能というケースもある。
マン・マシーン搭載などの短距離誘導のミサイルは、ミサイルそのものが敵のスラスターの熱紋を記憶する装置があるためこれに該当しない。
また電子スチルカメラの撮影にも影響が出るためこの時代には、一部の好事家のみが使用していたフィルムカメラが再び活躍するようになった。
ビデオの場合も同様でVHSのようなアナログビデオテープが復活している。
また一部の電子機器に対する障害も発見されたがこれは、さほど深刻なものではなかったようである。

メガ粒子
メガ粒子は、ミノフスキー粒子の性質の一種である。
正と負の電荷を帯びたミノフスキー粒子を強力なIフィールドで圧縮し縮退させ融合させる事で生成された粒子をメガ粒子と呼ぶ。
その際に質量欠損が起こり一部が運動エネルギーに変化する。
これを一定まで蓄積させて打ち出す強力なビーム砲がメガ粒子砲である。

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は、ジェネレーター技術及び装置の一種である。
コロニー軍のモビルスーツや艦船などは、ほぼ全てが主動力源としてこの熱核反応炉を使用している。
基本的にヘリウム3と重水素を燃料とし原子核融合を起こすことでエネルギーを得ている。
その際ミノフスキー粒子の立方格子構造を利用してプラズマの安定や放射線の遮断し核融合エネルギーの電力変換などを行っている。
このような構造によりミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は、従来の核融合炉以上の小型化と安全性を実現した。
なおヘリウム3と重水素を用いた核融合では、反応前と反応後で粒子数の変化がないため核融合炉ではなく核反応炉という名称となる。
熱核反応に使用するヘリウム3は、主に木星で採掘され地球圏に供給される。
このためヘリウム3を運搬する木星船団公社は、「宇宙開発公社」と偽装されその活動も秘密にされ攻撃対象に入れないように条約で結んでいる。

エネルギーCAP
エネルギーCAPは、ビーム兵器関連技術及び装置の一種である。
縮退し融合してメガ粒子になる直前のミノフスキー粒子をそのままの状態で保持する装置でこれを用いて独力でメガ粒子を発生させる装置を搭載する必要がなくなりマン・マシーンが携帯可能なメガ粒子砲すなわちビームライフルの開発に繋がった。
またビームサーベルにもこの技術が使われる。
ユーピテルは、取り外し式のエネルギーCAPであるEパックが実用化されビームライフルにおいてはその後の標準となった。

ミノフスキークラフト
ミノフスキークラフトは、浮上技術の一種である。
ミノフスキー粒子の電気を格子状に整列させる特性による反発力を利用し擬似的に反重力を発生させて物体を浮遊させる技術である。
ミノフスキー粒子が構成するエネルギーフィールドの上に物体を乗せる形で運用される。
ミノフスキークラフトにより大気圏内での大型戦艦も可能になった。
重力をコントロールしている訳ではないので移動する際には、別に推進力を必要とする。
しかしコストと整備面の問題から量産化ができず艦船とガンダムサイガーに限定された。

ミノフスキードライブ
ミノフスキードライブは、浮上・推進技術の一種である。
ユニット内部でエネルギーフィールドを発生させそれによって生じる反発力を推進力として用いる技術である。
ロケットエンジンと異なり加速の際に推進剤が不要なため推進剤による重量増加や推進剤切れによる加速時間の制限が存在せず機体のエネルギーが続く限り無制限に加速が出来る。
理論上は、亜光速まで加速が可能である。
また推進力の割にジェネレーターへの負担はかなり小さい。
しかしガンダム四天王に搭載されたものは、技術的にはまだ完全ではなく急激な加減速等で高負荷がかかった際にドライブ内に封じ込めきれなくなった高エネルギー状態のミノフスキー粒子(メガ粒子)が放出される。
この現象は、「光の翼」と呼ばれ完成型のミノフスキードライブには「光の翼」は発生しない。
この放出された粒子は、ビームサーベルとほぼ同一であり武器として使用する事も可能である。