機動戦士ガンダムRS プロローグ編2
そのため盾としても利用できる。
フィールドモーター駆動
フィールドモーター駆動は、マン・マシーンの駆動形式の一種である。
ミノフスキー物理学を伴わない流体パルス駆動と対になる駆動技術である。
ミノフスキー粒子とIフィールドの相互作用により間接部を駆動させる。
流体パルス駆動に比べて高出力・高トルクだが機器を小型化できる利点があったといわれる。
Iフィールドバリアー
Iフィールドバリアー(アイフィールドバリアー、I-Field Barrier)は、「機動戦士ガンダムRS」に登場する防御技術の1種である。
ビーム偏向フィールドや対ビームバリアーとも呼ばれる。
Iフィールドの斥力による効果をミノフスキーエフェクトと呼びそれを応用した技術である。
Iフィールドを指向性を持たせずに機体全体を包むように発生させるとビームに対するバリアーになる。
このフィールドを発生させる装置をIフィールドジェネレーター(I-Field Generator, Iフィールド発生器または、Iフィールド偏向器)と呼び防御兵器として搭載された。
高出力の物であれば戦艦クラスのビーム射撃をも無効化する反面その原理上実体弾には、有効性が低い。
さらにIフィールドの展開には、使用時に莫大なエネルギーを消費するので搭載している機体の運用時間に非常な制約を課してしまう。
もしくは、それだけのエネルギーを賄える機体でないと装備はできない。
全天周囲モニター
従来では、カメラアイやセンサーなどからの映像を前面と側面に据え付けられたモニターに投影していたがそれをさらに範囲を広げ操縦席内壁の水平・垂直360度に張り巡らされたモニターに投影している。
操縦席外殻の形状は、球形になりその中央にリニアシートによる座席が浮かぶ形になる。
カメラと球形のモニターの視差などは、CG合成されあたかもパイロットは空間に浮かんでいるかのような映像を作り出している。
視界を得るために通常は、自身の機体は映し出されないが損傷の確認やマニピュレーターでの作業など機体を見る必要がある場合は任意にウインドウを表示して見ることができる。
従来のモニターでは、視点がマン・マシーンの頭部だったが全天周囲モニターはコクピットと同じ高さにある。
このためパイロットは、腹から外界を見ている状態になりハッチを開けていても閉じていても景色自体は同じである。
リニアシート
全天周囲モニターを採用するためには、通常のシート形状では実現が困難であった。
そのために誕生したのがリニアシートである。
操縦席後部から座席を支えるアームが伸びその先に座席(パイロットシート)が設置されている。
それまでの操縦席のように機体に座席を据付では、なく座席を浮かせた形にすることでパイロットにかかる衝撃等を和らげる。
ガンダリウムγ
ガンダリウムγは、C.E.59年に開発されたチタン、アルミニウム、希土類金属などから構成される合金である。
精製者がこの名をつけた(ただしどういう経緯でこの名前が付いたのかは、不明である)。
特殊な環境下で精製することにより従来のチタン系合金に加え様々な特性を有する。
コロニー軍のガンダム開発計画で開発されたガンダム系の装甲材に採用された。
アステロイド基地ルナツーで採掘される素材が特に高純度であるとされる。
ガンダム系の装甲材として採用され至近距離からでも76mm重突撃機銃や28mmバルカンシステム内装防盾などでもびくともしない防御力の高さを見せたが本来は、高コストであるガンダム系に使用する様な高硬度素材であるためにコストと精製期間の問題により量産型であるユーピテルには従来型のチタン合金セラミック複合材が採用されている。
バイオセンサー
アナハイム・エレクトロニクス社が実用化したサイコミュの簡易版が一般的にバイオセンサーと呼ばれる。
アナハイム・エレクトロニクス社は、コロニー軍にガンダムを供給しておりその際ニュータイプの資質を有すると思われるパイロットに供与するマン・マシーンにはブラックボックスとしてバイオセンサーを極秘裏に搭載していた。
バイオセンサーは、機体のコントロールシステムの補佐を行う機能を有する種類のデバイスとして後にガンダムサイガーに搭載された。
システムには、保護機構が設けられておりニュータイプ能力の低いパイロットが搭乗した場合にはリミッターが作動しバイオセンサーは起動しない。
バイオセンサーは、ガンダムサイガーの追加装備としてヤキン・ドゥーエ戦役中期に装備された。
ガンダムサイガーに装備されたものは、サイコミュシステムを機体制御機能のみに特化・簡略化したものである。
改良機であるガンダムサイガーMk-Ⅱには、更なる改良を施されたバイオセンサーが機体各所に搭載され調整域を広げサオトメとの同調率を向上させている。
しかしバイオセンサーに一定以上の負荷が掛かるとオーバーロードを起こしシステムエラーを引き起こす危険性がある。
後にサオトメも安全性と性能が高いサイコフレームを搭載した機体に乗りニュータイプに該当する他のパイロットがコロニー軍に存在しなかったこともありバイオセンサーの制御機器としての確立は行われず終いだった。
但し開発によって得られたノウハウの幾つかは、スピンオフという形で後続の機体に活かされておりカイザーガンダムやガンダムサイガーMk-Ⅲの開発等に寄与している。
サイコフレーム
サイコミュの基礎機能を持つコンピューター・チップを金属粒子レベルで鋳込んだマン・マシーン用の構造部材である。
チップ単体では、実効的な効果を持たないがコアとなる高出力のメイン・プロセッサーを配置することで非常に高効率かつ高密度なサイコミュ・システムとして機能する。
本来であれば膨大な搭載スペースを必要とするサイコミュであるがこの素材の導入によって装置の大幅な小型化が可能となり省スペース化にも貢献している。
コクピット周辺や機体各所に分散配置することによりサイコミュ及び機体自体のレスポンスを飛躍的に向上させニュータイプ能力をマン・マシーン操縦という面で最大限発揮することが出来る。
カイザーガンダムは、これをムーバブル・フレーム全てに採用したフル・サイコフレームを採用し他の機体(ガンダム四天王とガンダムサイガーMk-Ⅲ)は通常のサイコフレームを採用している。
バイオ・コンピューター
バイオコンピューターは、頭部に実装されている。
サイコフレームとバイオコンピュータの併用による限界性能は、未知数である。
マルチプル・コントラクション・アーマー
マルチプル・コントラクション・アーマー(Multiple Construction Armor、MCA)構造とは、サイコフレームのスピンオフのものでそれぞれの部材を単機能とはせず構造材であり電子機器でもあり装甲としての機能を持つ部材とする技術である。
構造材そのものに電子機器の機能を盛り込む技術は、サイコ・フレームですでに確立されていた。
作品名:機動戦士ガンダムRS プロローグ編2 作家名:久世秀一