Muv-Luv A Lost Human ~消えたはずの男~
横浜基地内通路
「この基地は元々横浜ハイヴだったものを改修して作ったものだ。もちろんBETAはもう出てこないから安心したまえ」
歩きながら横浜基地についての情報を語るウォルムス。
「ちなみに君には新型MSの開発を頼む。私はマイ大佐とは違うから新鋭機開発などできん」
「ッ!なぜ私の考えていたことを!?」
「私は人の考えていることなど容易く見れるのだ。だから・・・」
スッと唯依に近づくウォルムス。
「私にマイ大佐を重ねて見てもらっても構わん。女性の相手は慣れているからな」
「ーーーーーッ!!////」
いきなりのことで顔が赤くなる唯依。
それもそのはず。マイの声と全く同じ声でそんなことを言われたからである。
「しかし!トゥワイス少佐には香月副司令がッ!」
「私は求められたらそれに答えるようにしている。だからな、篁大尉も頼ってくれていい」
「は、はひっ!」
「ふっ・・・いい娘だ。そろそろ昼だな・・・ではPX行くぞ」
「はいっ!」
唯依の目には久しぶりに生気が戻っていた。
PX
ちょうど昼時とあってPXは賑わっている。
「篁大尉は何をご所望かな?」
「あ、えーと・・・トゥワイス少佐と同じので・・・」
「了解だ。京塚さん。いつものを二つ頼む」
「あいよ!まったく、少佐はいつも隣にいる方が違うねぇ?」
「ははは、本命は夕呼なのですがね」
「ははは!ほら!二つ上がったよ!」
元気な食堂のおばちゃん、京塚さんからトレイを受けとる二人。
「元気な方ですね」
「ああ。まぁあれでも元気じゃないほうなんだが・・・」
と、その瞬間
「あ!教官だ!!!」
もっと元気なヤツに見つかったウォルムスであった・・・