二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

遊☆戯☆王ZEXAL THE ORIGINAL Ⅱ

INDEX|4ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

「リチュア・アビスは召喚に成功した時、デッキからリチュア・アビス以外の守備力1000以下のリチュアを加える事が出来る!」


リチュア・アビスは海里のデッキの中に潜り込み、一枚のカードを掴んで現れると、海里は飼い犬のようにアビスの頭を撫でてやりながらカードを受け取る。

「ありがとう、アビス…あたしは!シャドウ・リチュア(レベル4、効果、海竜族、攻撃力1200、守備力1000)を手札に加え、カードを二枚セットし!ターンエンド!!」

海里のフィールドに、更に二枚の伏せカードが置かれ、プレイヤーが文男へと切り替わる。

「僕のターンドロー!!」

文男は豪華なデュエルディスクからカードを抜き取り、ニヤニヤと笑う。

「僕は手札から!光りの援軍を発動!デッキの上からカードを三枚墓地に送り!デッキの中から!ライトロード・サモナー・ルミナスを手札に加える!」

途端に、フィールドに白い筋肉質な外見に巨大な斧を肩に下げた獣人が現れる。

「君は運がないなー…どうやらライトロード・ビースト・ウォルフ(レベル4、効果、獣戦士族、攻撃力2100、守備力300)が落ちてしまったようだねぇ…このカードは通常召喚できない!その代わりにデッキから墓地へ落ちた時に特殊召喚する事が出来るのさ!!」

正に勝ちを確信したかのような言い草をする文男は、手札から一枚のカードを掴みとる。

「そして僕は!手札から先程加えたライトロード・サモナー・ルミナス(レベル3、効果、魔法使い族、攻撃力1000、守備力1000)を通常召喚!!」

ウォルフの隣でまばゆい光と共に、白髪に白の衣服の褐色の女性が現れる。

「ライトロード・サモナー・ルミナスの効果は!1ターンに一度!手札のカードを一枚墓地に捨てる事で!墓地のライトロードを特殊召喚する事が出来る!…この効果には裏技があってね…」

文男は手札のカードを見せてきた、それはライトロード・マジシャン・ライラである。


「こんな事が出来るのさ!!僕は手札のライトロード・マジシャン・ライラ(レベル4、効果、魔法使い族、攻撃力1700、守備力200)を墓地に送り、ルミナスの効果でライラを蘇生する!!」

「手札から捨てたモンスターを蘇生!?」

金の杖に白いローブの女性が現れると、僕は思わず身を乗り出して、フィールドを覗き込んでしまう。

「………」


隣の風香は、珍しく無関心にただ呆然と眺めていた。。


「ふはは!そこでさらに良いことを教えて挙げよう!」

再び舞台はフィールドへ―。

フィールドでは文男が、手札から更にカードを掴み取る。

「僕は通常魔法!死者転生を発動!!僕は手札のライトロード・モンク・エイリン(レベル4、効果、戦士族、攻撃力1600、守備力1000)を墓地に捨て!墓地の…」

間を取り、笑いを堪える素振りを見せながら、ゆっくりとカードを引き抜き天に掲げた。

「この…裁きの龍《ジャッジメントドラグーン》を手札に戻す!!」

不味い、今の段階で裁きの龍を出されたら、海里は瞬く間に倒されてしまうだろう…しかし彼は裁きの龍を手札にしまう。

「裁きの龍はね〜…滅茶苦茶性能は良いけど〜…四種類以上のライトロードを墓地に送ってないと特殊召喚できないの〜…」



風香は、退屈そうに体育座りした膝の上で頬杖をつき、つぶやいた。

「そうなの?…じゃあ…」

「フィールドのライトロード・マジシャン・ライラとサモナー・ルミナスで六枚落ちるから…次のターンでふーみんを倒さなきゃ…えみりーに勝ち目はないね〜」

穏やかに解説する風香だが、やはり中立である。

「バトル!と行きたい所だが二枚の伏せカードが気になる…ライトロード・マジシャン・ライラのモンスター効果発動!!」

フィールドのライラが守備表示に変更される。

「ライトロード・マジシャン・ライラは!1ターンに一度、攻撃表示から守備表示に変更する事で!フィールド上の魔法・罠カードを一枚!破壊出来る!!左のカードを狙い打てライラ!!」

ライラの杖から迸る閃光が、海里の右に位置する伏せカードを直撃する。

「あー、伏せカードがー」

海里はやる気なく言いながら笑う。

「この瞬間!罠カード【水霊術―「葵」】を発動!」

途端に水霊使いエリアがフィールドに現れ、沢山の男子達を魅了する。

「風香、エリアって可愛いよな…」

「そーかな?あたしはウィンの方が好きかな〜」

自画自賛してるのか貴様…と、言うのは置いといて、フィールドに目を戻す。

「水霊術の効果は、フィールド上の水属性モンスターを一体リリースし、相手の手札を確認し、一枚を墓地に捨てる!」

エリアの杖により水霊と化したリチュア・アビスは、相手の手札を覗き込む。手札には、裁きの龍、聖なるバリア―ミラーフォース、光り、希望の光の三枚である。

「聖なるバリア―ミラーフォースを墓地に捨てなさい!」

「貴様…ピーピングの上にハンデスとは…この性悪がっ!!」

ピーピングとハンデスを極端に嫌うプレイヤーは多く、文男もその1人だったようだ。

「ウォルフとルミナスでダイレクトアタック!!がら空きの性悪を痛め付けてやれ!!」

ウォルフとルミナスは一気に海里へ迫り、ウォルフの斧が海里の身体を横殴りに叩き飛ばす。

「きゃあ!!」(4000〜1900)

倒れた海里にルミナスの投げた光の短剣が突き刺さる。

「ぐぅっ…」(1900〜900)

「ふん!小娘が調子にのるからだ!!ターンエンド!!」

ターンエンドに伴い文男のデッキからカードが墓地へと落ちてゆく。一方、一息に4000から900にされた海里は、ゆっくりと起き上がりながら肩を揺らしていた。

「くくく…あはははは……あっはっはっはっはっ!!!」

海里は狂ったように笑いだした。

「なんだ?勝てないと分かって気でも狂ったのか?悪いが僕にそんな奴と過ごす趣味はないんだ。サレンダーしてくれたまえ…認めるから」

文男は格下を見るように海里を睨めば、海里は指をだしてチッチッチと振る。

「裁きの龍が出したいからって…今の攻撃であたしを仕留め切れなかったのはだめよね〜?あんた…どうやら本当に運がないわよね…くひひ」

「な…なに?覆すというのか?…この状況を…」

海里は可愛らしい顔を崩して不気味に笑う…リチュア・エミリアがイビリチュア・ガストクラーケになった瞬間のように狡猾で獰猛に…。

「あたしのターン!!ドロー!……くひひ」

海里は直ぐ様手札にカードを加える。

「くひひ!!あたしは手札から!リチュア・チェイン(レベル4、効果、海竜族、攻撃力1800、守備力1000)を召喚!!」

緑の海竜人が水流の中から現れ槍の矛先のようなものが先端に付いた鎖を手に身構える…その外見はリチュア・アビスのような愛らしさは最早存在しない。

「リチュア・チェインの効果発動!リチュア・チェインの召喚に成功したとき!デッキからカードを三枚捲り、その中に儀式モンスター、又は儀式魔法があったとき!その一枚を相手に見せ!手札に加える事が出来る!!」