二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

遊☆戯☆王ZEXAL THE ORIGINAL Ⅳ

INDEX|5ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

フィールドのガネットが柘榴石へと戻ると、手札から転がり出てきた電気石と交わり溶け合い融合する事で黄色い研磨された美しい黄玉(トパーズ)の球体となる。

「現れろ!!ジェムナイト・パーズ(融合・効果、レベル6、雷族、地属性、攻撃力1800、守備力1800)」

トパーズが砕け、中から黄色に輝く甲冑騎士が現れて自身にまとわりつく黄色玉の破片をマントを払う事でばらまいた。

「すっげええ!なんだか分からないけどお前、凄いな!」

何故か遊馬は楽しんでいた…何が楽しいってんだ。

「ジェムナイト・パーズでその守備モンスターに攻撃!!【瞬雷連斬】!」

僕のパーズは、素早く裏に伏せられたカードに迫り、即座に捲られたカードから巨大な卵に機械的な手足が生えたモンスターが現れ、雷鳴が如き光の刃により滅多斬りにされる。

「ゴゴゴゴーレム(効果、レベル4、岩石族、地属性、攻撃力1800、守備力1500)は!守備表示の時は一度の戦闘では破壊されないぜッ」


遊馬のフィールドに現れたゴゴゴゴーレムは、足を踏張ってこらえ、パーズと啀み合う。

「ならば!もう一度攻撃するまで!!」

「に!!二回攻撃できんのかよ!?」

ジェムナイト・パーズには1ターンに2度まで攻撃出来る、しかし遊馬は顔色を崩さない。

「【瞬雷弍連斬】!!」

パーズは指示に従い逆手に刄を持ちかえ、駒のように回転しながら雷鳴が如き剣撃をゴゴゴゴーレムに浴びせて粉々に切り刻む。


「ゴゴゴー!!」
「更に!パーズがモンスターを破壊した時!そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!ゴゴゴゴーレムの攻撃力は1800…よってお前に!1800の大ダメージだ!!」

パーズは分解したゴゴゴゴーレムの腕を掴み、遊馬めがけて投げつけた。

「うっ!うわああ!!」


腕はそのまま遊馬を叩き潰すように思えたその時だった…。

【遊馬!罠カードだッ!!】

一瞬、そんな声が聞こえたような気がした、否…聞こえたのだ。

「そうだった!罠カード!ダメージ・ダイエット発動!このターン、発動する全てのダメージは!半減されるっ!」

罠カードが盾になり、ゴゴゴゴーレムの腕を受けとめて爆発する。

「ぐっ…」(4000-3100)

爆風を受けて900ポイントのダメージを受けた遊馬は、初めて表情を歪めた。

「ふん…こざかしい…俺は一枚を伏せてターンエンドだ」

俺は手札のカードを改めて確認した…手札には二枚のカード、鬼神の連撃とジェム・マーチャント(効果、魔法使い族、地属性、攻撃力1000、守備力1000)があり、今伏せたのはジェム・エンハンス…フィールドのジェムナイトをリリースして墓地のジェムナイトを特殊召喚するカードである。

「うおお!かっとびんぐだ!!俺えっ!!」

遊馬はそんな訳の分からない言葉をほざきながら、デッキに手を触れる。

「ドローッ!!」


そのカードを見た遊馬の表情が変わる…。

「よっしゃあっ!!俺は!手札からゴブリンドバーグ(効果、レベル4、戦士族、地属性、攻撃力1400、守備力0)を攻撃表示で召喚するぜッ!」

遊馬のフィールドに現れたのは、小さな玩具のような飛行機に乗ったゴブリンが現れ、その飛行機の下には四角い銀色の箱が取り付けられている。


「ゴブリンドバーグが召喚に成功したとき!手札からレベル4のモンスターを特殊召喚出来るんだぜっ!現れろ!!ガガガマジシャン(効果、レベル4、魔法使い族、闇属性、攻撃力1500、守備力1000)!!」

ゴブリンドバーグの物資が投下され、ブラックマジシャンのような清楚な黒服に、鎖をじゃらじゃら巻き付けた、不良のような風貌のモンスターが現れ、此方に睨みを効かせてくる。

「よおしっ、これで俺のフィールドにレベル4モンスターが二体揃ったぜ!!」
俺も改めて遊馬のフィールドを確認する、フィールドにはレベル4のゴブリンドバーグとガガガマジシャンがいる…そして俺は身構えた、来るなら来い!No.!

「俺はガガガマジシャンとゴブリンドバーグをオーバーレイ!!」

二体のモンスターが光となり、中央に銀河のような光の渦が現れてその中へ消えてゆく。

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

光の渦が爆裂し、まばゆい光が俺の視界を遮る。

「現れろ!!No.39 希望皇ホープ(エクシーズ・効果、ランク4、戦士族、光属性、攻撃力2500、守備力2000)!!」


俺が見たのは、巨大な鞘に収まった剣だった。剣は反転して鞘になっていた部分を開いて翼として、中から白銀に輝く甲冑のような身体の戦士が姿を現すと身構えた。その左肩のプロテクターには、自身がNo.である事を証明する39の刻印がなされていた。


「これが…希望皇ホープ…」

僕の身体は恐怖で震えていた…。風香が蟻岩土ブリリアントと対面していたとき、こんなプレッシャーの中で戦っていたのかと思うと…改めて風香の強さを実感できる。

「やってやる…」

僕は恐怖を狂喜に変えて笑い、そしてホープを睨む。

「来いNo.!!」

「言われなくたってバトルだぜっ!ホープでジェムナイト・パーズに攻撃!!【ホープ剣ッ…】」

【待て遊馬ッ…無警戒過ぎる!!】

また、声が聞こえた…今度はさっきよりもはっきりと…。そうしている間にもホープは攻撃を実行する、背中にさしてあった二本の剣を引き抜きパーズに迫り、大きく剣を振り上げた。


「【…スラッシュ】!!」

「罠(トラップ)発動!ジェム・エンハンス!!」

パーズが切り捨てられる寸前に黄玉に戻ってホープの剣が空振りに終わる。

「このカードは!フィールドのジェムナイトをリリースする事で…墓地のジェムナイトと名の付くモンスターを特殊召喚出来る!帰って来い!ジェムナイト・ガネット!」

黄玉が地面に落ちて砕け散り、中から柘榴石が出てくると、柘榴石が砕けて炎とともにジェムナイト・ガネットが現れる。

「それでも!攻撃力はホープが上だ!!攻撃続行!!【ホープ剣スラッシュ】!!」

ホープは振り返りながら右手の剣をガネットに投げつけ、直撃を受けたガネットは怯んで飛ぶと、懐に飛び込みガネットの体を両断しようと振りかぶる。

「手札から!ジェム・マーチャントの効果発動!ダメージステップ中にこのカードを手札から墓地に捨てる事で!フィールド上の地属性通常モンスターの守備力と攻撃力はそのターンのエンドフェイズまで1000ポイントアップする!!」

「な!!なにい!?じゃあジェムナイト・ガネットの攻撃力は…」

ガネットは素早く体制を建て直し、降り注いだホープの剣を、両腕をクロスさせて受け止めると。その背後に現れたマーチャントから力を受け取り2900になったガネットは、剣を空高々にに弾き飛ばす。

「反撃だガネット!!【鋼鉄粉砕拳】!!」

怯んだホープの顔面に、懐に飛び込んだガネットの炎を纏う拳が突き刺さり、そのまま殴り飛ばした。

「ほ!ホープっ!!」(3100-2700)

しかしホープは空中で体勢を立て直し身構え直す。

「やはり…No.はNo.でなければ仕留められないか…」