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遊☆戯☆王ZEXAL THE ORIGINAL Ⅴ

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僕も隣に腰掛ければ、光は少し距離を開ける。

「挑まれたら買う、でも、静かにしていれば挑まれはしないわよ…」

光はのんびりとしていた、目の前で様々なタッグデュエルが行われていても、Dゲイザーすらつけていない。

「そこのおまえら!!」

二人の男女が僕達を見つけて声を荒げる。

「卑怯な奴らだな…戦わずに人数が減るのを待っているだなんて…」


「あたし達と決闘よ!!」

二人の男女は同時にDゲイザーとデュエル・ディスクを構えると、光は立ち上がり、Dゲイザーを取り付けてデュエル・ディスクを展開する。

「君たちに言っておくよ?」

僕は忠告のつもりで言ってあげた。

「そうね、声をかけたことが間違いよ…」

光が後を続けるように繋げれば、彼氏の方が激怒する。

「ふざけやがって!決闘だ」

僕はため息混じりにディスクを展開した。

「「「「決闘」」」」(4000 4000 4000 4000)


「先行はあたしらね!ドロー!!」

光は素早くカードをドローして見下ろす。

「あたしは!ヴァイロン・ヴァンガード(効果、レベル4、天使族、光属性、攻撃力1400、守備力1000)を攻撃表示で召喚!」

光のフィールドに刀のような形の機械天使が降り注ぎ、腕を組む。

「ヴ…ヴァイロンって?」

女は彼氏に聞くが彼氏は首を横に振る。

「あたしはカードを一枚伏せて!ターン・エンド」

光のフィールドに伏せカードが現れ、フェイズが切り替わる。

「次は僕だ…ドロー」

カードを見ると、僕はカードを三枚手に取る。

「三枚を伏せてターンエンドだ」

フェイズが向こうのカップルへと切り替わる。

「オレのターン!ドロー」

男はカードをドローするなり笑みを浮かべた。

「オレは!ゴブリン突撃部隊(効果、レベル4、戦士族、地属性、攻撃力2300、守備力0)を攻撃表示で召喚!」

男のフィールドに、三匹の武装したゴブリンが現れて身構える。

「オレは一枚を伏せて!ターンエンド!」


男のフィールドに伏せカードが表示されていた。

「あたしのターン!モンスターをセット!二枚を伏せて…」

「速攻魔法…サイクロン…デッキ側を破壊する」

僕の発動したサイクロンにより、彼女のデッキ側のカードがオープンされて破壊される。

「月の書ですか…危ないところだったね…」

僕は笑みを相手の彼女へ向けると、口の端を咬んでいる。

「ち…ターンエンドよ!」

ターンを終了し、光のターンに切り替わる。

「あたしのターン!ドロー!!」

光はカードを見て笑いだす。

「闇!一人持ってくわ!どっちがいい?」

光がそう聞いてきたので、僕は二人を確認する。

「僕の予想的には男の方は高火力のデメリットデッキ。下級のアタッカーの火力は高い…だがそれ故に…デメリットアタッカーの補助をするカードが大半のはず…姉さんの敵じゃない」

「なら…」

光は女に目を向け睨み付ければ、悪魔のように笑った。

「罠カード!トラップ・スタン発動ッ!!このカードの効果により!お互いのプレイヤーはこのターン!罠カードを発動する事はできない!」

「な!!なにっ」

カップルはそれだけで二人して驚きを浮かべていた。

「わたしは手札から!チューナーモンスター!ヴァイロン・キューブ(チューナー・効果、レベル3、天使族、光属性、攻撃力800、守備力800)を攻撃表示で召喚!!」

空からサイコロが落ちてきてバウンドして転がってから止まると、可変して手と頭が生える。

「ち…ち…チューナー…!?」

チューナーモンスターの登場に、カップルは騒然とする。しかし光は一切気にしない。

「あたしはレベル4!ヴァイロン・ヴァンガードに!レベル3!ヴァイロン・キューブをチューニング!!」


ヴァイロン・ヴァンガードが空を飛び、ヴァイロン・キューブが数式のリングとなってヴァンガードを覆ってゆく。

「終わらない戦いに嘆く神々より遣われし機械天使よあらわれよ!!シンクロ召喚!!」

まばゆい光りが空を切り裂くように広がり、光の中から白銀に煌めく天使の輪のついた棺桶が降り注ぐ。

「降臨せよ!【ヴァイロン・シグマ】(シンクロ・効果、レベル7、天使族、光属性、攻撃力1800、守備力1000)」

棺桶は地上で可変してΣを形作る機械天使へと変形し、周囲を小文字のσの形をした装飾品が漂う。

その胴体にはギリシャ数字で18と刻まれていた。


「攻撃力1800程度で一人を持っていくなんて大層な自信じゃないの!」


女の方は、シグマの低火力をあからさまに侮辱していた。

「あたしのヴァイロンを馬鹿にしない方がいいわよ」

光はそういうと、ディスクを相手に晒す。

「ヴァイロン・キューブの効果発動!ヴァイロン・キューブはシンクロ素材となった時、デッキから装備魔法を手札に加える事が出来る!あたしが加えるのは…【魔道師の力】!」

魔道師の力は、自分フィールド上に存在する魔法・罠カード一枚に付き、攻撃力を500上昇させるカードである…それを三枚に光は手札に魔道師の力を加えた途端に手札を三枚も抜き取り相手に晒す。

「あたしは手札の魔道師の力三枚を!ヴァイロン・シグマに装備!」


手札から三枚の魔道師の力を受けたシグマは一気に巨大化してゆく。


【ヴァイロン・シグマ】(1800+4500=6300)

「ろ…ろくせん…さんびゃ…」

「あたしはさらに、ヴァイロン・コンポーネントを装備!」

シグマの手に巨大なドリル状の矛先が取り付けられる。

「ヴァイロン・コンポーネントは!ヴァイロンに貫通効果を与える!さらに魔法カードが増えたことで攻撃力アップ」(6300-7800)


シグマは、装備したコンポーネントを急速回転させて機能を確かめる。

「バトル!!ヴァイロン・シグマで伏せモンスターに攻撃!!」
ヴァイロン・シグマは身を乗り出そうと身構え、一気に伏せカードへと迫る。

「馬鹿ね!あたしの伏せカードはスノーマンイーター(効果、レベル3、水族、水属性、攻撃力0、守備力1900)よ!あたしは倒れるけど!!あんたのモンスターは道連れよ!!」


表になったカードから雪だるまが現れいやらしく笑った口から吐息を吐き出し、ヴァイロン・シグマを凍結させてしまおうと迫る。


【ギャイイン!】

「な!!…」

驚きの声を上げたのは女の方である、何故ならスノーマンイーターの吐息はヴァイロン・シグマを貫くよりも先に、腕に取り付けられたシールドに弾かれていたからだ。



「うそ…装備カードは…四枚しか…」
「攻撃宣言時、あたしのフィールドにヴァイロン・シグマしかいない場合のみ、ヴァイロン・シグマはデッキから装備カードを選択し装備する事が出来る…あたしが装備したのは、ヴァイロン・セグメント…」


光は見せびらかすようにセグメントを晒す。


「このカードを装備したヴァイロンは。相手は魔法、罠、効果モンスターの効果の対象に出来ない!!ヴァイロン・シグマにそんな小手先な手段は通用しないのよ!!さらに攻撃力もアップ!!」(7800-9400)