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遊☆戯☆王ZEXAL THE ORIGINAL Ⅴ

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そしてヴァイロン・シグマはドリル状に回転したコンポーネントを振りかぶる。

「やりなさい!!ヴァイロン・シグマ!!【天外突貫・メガ・コンポーネント・ブレイク】!!!」

高速回転するコンポーネントをスノーマンイーターの身体に押しつけて貫き、その後ろのプレイヤーもろともぶっ飛ばす。


「きゃ!!!きゃああああああっ!!!」

女は高々と飛んでいき、地面を何度も転がってズタボロになり、動かなくなった。

「み!!みずほお!!」

女はみずほと言うらしい、男は振り返り激怒を顕にする。

「よくも瑞穂を!!お前は絶対たおす」

「その前に僕のターンだよ…ドロー」

僕は意気込む男など気にもせずデッキからカードをドローする。

「あいつもシグマでやっちゃおうかしら♪」


既に勝った気でいる姉は狩る気満々で相手を睨む。

「その必要性はないよ…彼もすぐ後を追うから」

「なに…!」

男は汗を垂らしながらこちらを睨んでくれば、僕はにやついて頷く。

「…僕は、手札からインヴェルズの魔細胞(効果、レベル1、悪魔族、闇属性、攻撃力0、守備力0)を攻撃表示で特殊召喚…」


僕のフィールド上に真っ黒なてんとう虫が降り注ぎ、歪な羽音を鳴らす。

「ま!まてよ!!なんで…」

「ああ、このカードは自分フィールド上にモンスターがいないときに特殊召喚出来るのさ…」

相手はギョッとした視線を投げ掛けてくる。

「…リバースカードオープン!魔法カード、愚かな埋葬を発動!このカードは、デッキの中からモンスターカードを選択し、墓地に送る事が出来る…僕はデッキからインヴェルズ・モース(効果、レベル6、悪魔族、闇属性、攻撃力2400、守備力0)を捨てる…」

僕はデッキからインヴェルズ・モースを墓地へ捨て、手札からカードを取る…。

「更に僕は手札から、魔法カード、【悪夢再び】を発動…このカードは墓地に存在する守備力0のモンスターを二枚まで手札に戻す事が出来る…二枚までということは一枚でもいいのさ…インヴェルズ・モースを手札に加えるよ」

インヴェルズ・モースを手札に加えた僕はそのまま手札に手を掛けた。

「フィールドの魔細胞をリリースし、手札からインヴェルズ・マディス(効果、レベル5、悪魔族、闇属性、攻撃力2200、守備力0)をアドバンス召喚」

魔細胞を二つの鋭利な鎌が捕獲して、カマキリと人間が合わさったような不気味な生き物が現れて魔細胞をぐちゃぐちゃと捕食すると、ゆっくりと姿をさらしてきた。

「インヴェルズと名のつくモンスターをリリースしてアドバンス召喚したマディスは…1000ライフポイントを支払う事で、墓地からインヴェルズを特殊召喚できる…」(4000-3000)

マディスの横に再び魔細胞が復活する。

「僕は罠カード…血の代償を発動、ライフポイントを500支払いもう一度召喚ができる」(3000-2500)

「僕はインヴェルズの魔細胞をリリース、手札からインヴェルズ・モースを攻撃表示で召喚」

僕のフィールドに蛾と人間が合わさったような魔人が降り立ち、けだるそうに身構える。

「インヴェルズ・モースが、インヴェルズと名のつくモンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功したこの瞬間、ライフポイントを1000払い効果発動…相手フィールド上のカードを二枚まで手札に戻す」(2500-1500)

「な!なんだって!?」

「当然戻すのはフィールドのゴブリン突撃部隊と伏せカードだ…やれ、インヴェルズ・モース!【パラライズ・ストリーム】」

インヴェルズ・モースは激しく羽ばたき風と毒の燐粉を撒き散らしてカードを相手の手札に突き返す。

「さよなら、2体でダイレクトアタック…」


2体のインヴェルズは即座に相手に駆け寄り振りかぶる。

「う!!うわあああっ!!」(4000-0)

相手の男はぼこぼこにぶちのめされて飛んで行き、WINの文字が踊る。

「楽勝な相手ね…」

光は頭の後ろに手を組んで退屈そうに呟けば、僕も頷いた。

「まあ…仕方がないね」

僕は展開していたディスクを閉じようとする。

「あいつら!凄いぞっ」

僕達の決闘を見ていた取り巻き達が、勝手に盛り上がり群がり始める。

「姉さん…」

姉に目を向けると、姉の光は既にやる気だった。

「片っ端から踏み潰すわよ!!闇!!」

…あれ、手の内を開かさないようにするのでは?。

「そんなもん建前よ!!」

そんな合間に既にディスクを展開し、勝負する気になっている姉だった。

こうして僕達姉弟は、並み居る相手を凪ぎ払い、遂に僕達が残った。

『すんばらしい!!あ!!エキサイティング!!』

ナイト・マドルチェが両手を天に振り上げて喜びを露にする。

『なんと見事な戦いだったのでしょう…勝利を讃えますわ』

ミス・マドルチェは座ったまま拍手を送れば、様々な観客から拍手を浴びる。

『さあ!勝ち残った君にはッ!プディンセスケーキをプレゼントだ!!』


ナイト・マドルチェがそう言ってケーキのある荷台歩み寄る。

『待って、あなた、その前に…』

ミス・マドルチェが立ち上がり、ナイト・マドルチェを意味ありげに止める。

『ああ!そうだったな!!』

ナイト・マドルチェは仮面を外して捨てると想像を超える美男子が素顔を明かす。

『ええ…そうよ』

ミス・マドルチェも仮面を外し、月のように麗しい素顔をさらして立ち上がった。

「…かっこいい…」

「姉さん…」

僕は姉の脇を肘でこ突き、ながら様子を伺っていると、ナイト・マドルチェとミス・マドルチェは共にお菓子の形をしたデュエル・ディスクを取り付け、目にタトゥーのようなDゲイザーを取り付ける。

「さあ!最後の試合だよ!ケーキをかけて私達とデュエルだ!」


二人は同時に身構えれば、観客達が騒めき、試合をする雰囲気へと変えられてしまった。

「闇…仕方ないわ、いくらかっこ良くても、敵なら倒さなきゃならないのよっ!」

「いや、それ関係なく倒さなきゃケーキ貰えないよ…姉さん」

僕と姉は同時にディスクを展開しDゲイザーを取り付け身構える。


「「「「決闘!!」」」」(4000 4000 4000 4000)

四人の声が交差し、決闘が始まると、マドルチェ側にフェイズカーソルがいき、デッキから五枚のカードが弾き出される。


「まずは私からまいりますわ!ドロー!!」

ミス・マドルチェはデッキのカードを抜き取り、そのカードを見るなりディスクに打ち付けた。

「わたくしは!マドルチェ・マジョレーヌ(効果、レベル4、魔法使い族、地属性、攻撃力1400、守備力1200)を攻撃表示で召喚!」
フィールドに魔法使いの衣装に身を包んだ少女が箒に乗って降り立ち、律儀に礼をしてくる。その外形は幼く、人形のようにも思える。

「マジョレーヌの召喚に成功した時!わたくしはデッキの中からマドルチェと名の付くカードを手札に加える事が出来ますのよ?」

マジョレーヌは箒に乗って飛び立ち手を叩くと、一枚のカードが飛び出した。

「わたくしが加えるのは、マドルチェ・ミィルフィーア(効果、レベル3、獣族、地属性、攻撃力500、守備力300)」