GANTZ Paradise Lost 野球星人篇
プロローグ・てぬえ達の命は・・・
知ってるかい?
この街―東京―には、様々な都市伝説が存在する。
それは例えば「池袋の首無しライダー」だったり、「美滝原の怪現象」だったり、最近なら巷を賑わせる、「死人還り」なんてものがその類だ。
君達は恐らく、そんな都市伝説を聞くと「そんなものは存在しない」とか「馬鹿馬鹿しい」等と言うかもしれないね。
――――ではそれは何故か?
当然の事ながら、それは簡単に説明がつく。
それが人間の知識では説明のしようのない、もっと言えば、“存在のない事実”だから。
実際、テレビをつけてみれば「私は都市伝説をこの目で見た」とか「都市伝説解明」なんて企画がしょっちゅう、いや、むしろ、いつものように登場している。
そこではいかにも頭の悪そうな司会者がそれよりも頭の悪そうな連中と何とも不毛な討論を交わし、結局はその答えを導くことなく番組が終わる。
だからみんなは、都市伝説を嘘っぱちと思うようになる。
でもね、ここで断言しよう・・・
都市伝説って、案外身の回りで起こってるんだよ。
何なら、一度外へ出てみるといい。
きっと、どこかでそれは起こっているだろうから。
もし都市伝説に遭遇できたのなら、一緒に遊んでやるといい。
メディアワークス刊・「東京妖事記」より
著者である九十九屋真一のまえがきより抜粋
作品名:GANTZ Paradise Lost 野球星人篇 作家名:プラスチッカー