GANTZ Paradise Lost 野球星人篇
第一話・新Jい朝がきた
「ええー、であるからして、この立方体の面積xは~・・・」
・・・・はぁ・・・・だりぃな・・・・
俺は数学科担当の柿沢の授業を適当に受け流しつつ心の中でそう呟きながら、外を見る。
外には校庭が広がり、そこでは他のクラスの連中が陸上競技をしている。
・・・ったく、身体動かして何が楽しいのかっつーの。
それともあれか、お前らは脳味噌まで腐ってるからそんな無駄な事さえ楽しいってか?
「つまりここは、公式x=mhを利用することで・・・」
相変わらず柿沢のクソつまらん授業は続く。
全く、バカみてえだよな・・・
第一、こんな勉強したとこで何か良い事あんのか?
どうせ、頑張ったところで社会に出りゃ、色々と理由つけて見捨てられるだけなのによお。
「・・・う・・dう・・・kどう・・・・工藤!聞いているのか!?」
俺はふと気づくと、柿沢に睨みつけられていた。
どうやら俺は自分でも意識しないうちに寝ていたらしい。
「ああ?」
「・・・工藤、お前はいつもそうだ!授業にせよ、テストにせよ、ロクな事が無いじゃないか!!お前のような奴が居るから、世の中が腐るのだ!!」
チッ・・・るっせーよ、ハゲ!!俺が居ても居なくても、世の中十分腐ッてるだろーが!
「あー・・・ヘイヘイ・・・」
本来なら柿沢のハゲッ面にストレートをかましてやりたいとこだが、それをやったら色々と面倒だ。
怒りを抑え、テキトーに返事をしておく。
「・・・・もういい、お前は今すぐ荷物をまとめて出て行け、そして二度と戻ってくるな!」
ケッ、言われなくとも出てってやりてえよ!!
つか、コイツ一応教師だぜ?
二度と戻ってくるなってフツー言うか?
作品名:GANTZ Paradise Lost 野球星人篇 作家名:プラスチッカー