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とある死神の平行世界

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卍解。
それは一護の能力を最大限の力を引き出すための姿だ。


卍解した一護は死覇装の形態がかわる。
そして、纏う力もいままでとは桁違いだ。


「天鎖斬月。」


「それがあなたの力ですか。いいでしょう、来なさい!」


「いぐぜ!」


一護は縦横無尽の高速移動をだす。
だが、先ほどより遥かに速い。


(速いですね。しかし、まだ私だって追いつける。)

ちぃっ!
やっぱりこれでもまだ倒しきれねぇか?



再び二人は高速の戦いが始まる。
先ほどとは違って一護のスピードがあがり、戦況は互角。


(強い!…このままじゃ長引いてしまう。)


これ以上長引くときついな。
これで決めてやる!


「唯閃!」


「月牙天衝!」


二つの気がぶつかりあう。
卍解した月牙と唯閃の能力はほぼ同等だった。


お互いの技が爆発しあたりが煙に包まれる。
一護は先ほど受けたダメージで既にぼろぼろだ。
まともに戦える体力はあまりない。


「見たところあなたの体力は限界のようですね。」


「うるせぇよ。だったらどうした?」


「ならば、この一撃で一気に片をつけさせてあげますよ!」


そういうと神崎は唯閃の構えをとる。
今ある力を全て注いでいる感じだ。


一護も全ての力を刀にのせる。
一護の身体の周りに黒い気が禍々しく渦巻いていく。


「「これで…最後だ!!!!」」


この瞬間、辺り一帯は凄まじい衝撃と光に包まれた。
周りの建物は窓ガラスや一部は吹き飛んでいる。
煙が晴れて姿が見えるとまだ二人は立っていた。


「ちっ…くしょー…。」


だが、一護の方はしばらくしてその場に倒れ込んだ。
神崎も刀を杖代わりにいないと立っているのもままならない状態だ。


(はじめの攻撃のダメージが大きかったようですね。それがなかったら負けていたのは私だったかもしれません。)


「あなたなら、彼女を…インデックスを救うことができるかもしれませんね。」


彼女はそう言い残して、この場を去った。
辺りに人払いのルーンの効力が消えて人がこの場に集まっていく。


辺りは大混雑だ。
なぜなら、道路が割れていて建物の窓が壊されている。
しかも、そこには傷だらけの青年が一人倒れている。
普通の人ならこれだけで十分パニックに陥る。


インデックスは待っても待ってもこない一護を心配して戻るとそこには傷だらけの一護を見つけた。
後から銭湯に向かって来た小萌先生を見つけてなんとか一護を家に運んだ。


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作品名:とある死神の平行世界 作家名:スバル