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とある死神の平行世界

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俺は気づいたら小萌先生の家にいた。辺りは暗かった。
どうやらあれから二日経ったらしい。
俺が目を覚ましてしばらくすると、魔術師の二人がやってきた。


「インデックスの記憶の消去は明日の0時に行います。」


「おい!ちょっと待ちやがれ!なに勝手に…。」


俺がそういいかけたとき、急に後ろの方で物音がした。
インデックスが倒れていたのだ。


「イ…インデックスちゃん!?」


「インデックス!?」


「見ての通りです。彼女はもう限界です。これ以上は待てません。ですので、彼女との別れの時間を差し上げます。」


「おい!こいつをこの子の近くにおいておいたら何をしでかすか…。」


「私たちも初めはこのようなものでした。それに、彼も何かできる手だてはありません。」


ステイルは渋々と言った感じで納得したらしい。
二人は小萌先生を連れて外に出た。


ひとり残された俺は、横で苦しんでいるインデックスを見た。
俺は一体どうすればこの少女を救えるのか。もしかしたら何もできないかもしれない。
だけど、俺は最後まで諦めたくない。


おそらく、俺の予想が正しいなら記憶を圧迫するなにか異能な力がある。
それが、彼女のどこに施されているのかそれさえわかれば俺の月牙で打ち消せる。
しばらく探したがどこにも見つからない。


俺は半ば諦めかけたとき、ふと口に手がいった。
もしかしたら…。
口をあけて中を見た。そこに見えたのは…。


「紋章?」


インデックスの喉に紋章のようなものをみつけた。
おそらくこれがインデックスを苦しめる魔術だろう。
インデックスの喉を傷つけないように月牙を手に纏い当てた。


すると、ものすごい衝撃で後方に吹っ飛ばされた。
前を見るとそこには禍々しいオーラを放ち目の模様が変わったインデックスが宙に浮いていた。


「お前はだれだよ?」


「首輪の破壊を確認。これより自動書記|《ヨハネノペン》に移行します。迎撃を行います。」


直後、魔法陣から光線が放たれた。
俺はすぐに死神化し月牙を刀に纏いながら受け止めた。
だが、あまりの威力に支えるのが困難だ。
このままじゃジリ貧だ。


「くっそおおおおおおおお!月牙天衝!」


とりあえず切り上げるために今刀に溜めれるだけの月牙を纏って放った。
打ち消しきれなくてもとりあえず横にかわして距離を置いた。
騒ぎを嗅ぎ付けてステイル、神崎の二人が部屋に入ってきた。


「貴様!一体何をした?!」


「見ての通りだ!あいつは魔術を使えねぇわけじゃなかった!あいつを縛るための首輪…魔術があいつの魔力をすべてそこに集約させるためのものだったってことだ!」


「それでは…つまり!」


「そうだ!お前らは上層部に嘘の情報を渡され、騙されてたってことだ!」


そうやって話している間も彼女は止まらない。
ただその首輪をつなぎ止めるだけに思考がいき、邪魔者を排除する。
だが、黒崎一護もそれだけで止まらない。止められない。
たとえ適わなくても最後まで諦めない。
彼女を助けるべく彼は立ち上がる。


「卍解!!!!!」


作品名:とある死神の平行世界 作家名:スバル