二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

世界一初恋 高x律 葛藤

INDEX|23ページ/47ページ|

次のページ前のページ
 

【SIDE 高野 Cパート 2/2】 ---------------------------

小野寺と接触しなくなって一カ月が経とうとしていた
エメ編も修羅場と化していた為、すっかり忘れていたが、
そろそろ小野寺は文芸部から戻ってくるハズじゃなかったか?

昨夜林さんから電話があり、ペアリングが出来たとの連絡を受けた
以前、サンプルを見せてもらったが、とても質が良く普段身につけていても違和感がない素材だった
俺は校了明けに受け取る旨を伝えた

無事、入稿し校了となった当日
印刷所から戻ったついでに、ロビーでたばこを吸っていた
今、俺の頭の中にあるのは「どうやって小野寺に指輪を渡すか」だけだった

ふぅーと煙を吐き出していると、横澤が喫煙室に入ってきた

「よう政宗。今回はデット入稿が無かったんだってな」

「ああ。いつもこの調子なら楽なんだけどな」

他愛も無い話しをしながら、もう一本煙草に火を付ける

「ところで・・政宗。アイツとはどうなったんだ?」

「まだ話してない。
 でも、捕まえて無理やりにでも吐かせることにした」

「はっ!なんだそれ?」

「いいんだよ。これが俺のやり方なんだ。
 すまんな。迷惑かけて」

「謝るなよ・・気持ち悪い・・・」

ケラケラと笑っていると「お先に失礼します」と控えめな声が聞こえ、声の主を見ると小野寺だった

俺は呼び止め、明後日話しがしたいことを告げようとしたら、「律様」とロビー玄関から声が響き渡り
呆気に囚われているうちに、小野寺は安岡に連れ攫われてしまった・・・・



家に帰り、ベランダ越しに隣を伺う
部屋は暗く、人がいる気配がしない

また実家に連れて行かれたのだろうか・・・

食事をとり、風呂に入り、スッキリしたところで時間を確認する
深夜二時。
俺は携帯を開き、メールを送った 『どこにいる?』

翌日になってもメールの返信は来なかった



林さんとの約束通り、公園でペアリングの箱を受け取った
俺は中身を確認し、林さんに礼を言うと「私も恋したくなっちゃいました」とハニカミならが答えた
「ええ。この年で云うのもなんですが、相手は 『初恋』 なんですよ」
だから、林さんも良い人に出会えるように、なるべく外出した方がいいですよ。と余計なことまで云ってしまった

意気揚々とマンションへ戻り、小野寺の部屋のチャイムを鳴らす
まだ帰ってないのか?

仕方ない、明日文芸部へ顔を出して連れ出そう
嫌がるアイツの顔を想像しながら、クツクツと笑いが込み上げてきた

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico