二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

世界一初恋 高x律 葛藤

INDEX|29ページ/47ページ|

次のページ前のページ
 

【SIDE 律 Eパート 2/9】 ---------------------------

公共の場で、男同士で抱きしめられているという羞恥心から、俺は渋々高野さんを自宅へ招いた
「どうぞ」

「どーも」
コーヒーを渡し、ソファーに高野さんを座らせ、ローテーブルを挟んで向かい側に俺が座る

部屋に着くまで終始無言
あー居たたまれない・・・・って言うかこの人仕事は?

「あのぉー高野さん?仕事はどうしたんですか?」
気になったので聞いてみた

「今日は休み」
はぁ・・そうですか・・・

会話終了・・・
早く帰ってくれないかな・・・
でも、最後にちょっと逢えただけでも良かったかな・・・
今まで頑張った俺にどっかの神様がご褒美をくれたのかもしれない

「あのさ」
ポツリと高野さんが話し始めた

「お前、辞めるの?」
へ?辞める?イヤ・・・もう辞めましたけど???
何を言ってるんだろう・・疲れちゃって記憶がぶっ飛んでるのかな?

「また、俺の前から消えるの?」
はい。
綺麗さっぱり、またもや国外ですが・・・当分帰ってくる予定はありません
って答えられれば良いけど・・・・

黙ってると「何か言えよ」と眉間に皺を寄せて脅しをかけてくる

「丸川は既に退職してますよ?井坂さんから聞いてませんか?」
おっかしいなぁーと首を傾げていると「ふざけんな!」といきなり声を荒げた

「ふざけてなんていませんよ?寧ろ何言ってるの?って感じですけど?」

「お前っ!」と言って高野さんは立ちあがり俺の前に来たと思ったら、襟首を掴んで無理やり立たせる

「い・・痛いな・・乱暴はやめて下さい!」
その手を振り解こうとしても、ビクともしない

「何で・・・離れていくんだよ!」

「どうして・・・俺を置いて行くんだよ!!」

「また・・俺を独りにするのか?」

「律・・・俺を・・・捨てるの?」

高野さんの目から一筋の涙がこぼれた
何を言ってるんだ?あんた彼女いるだろ?一人じゃないだろ?

俺が口に出して言うおうとした時、高野さんはギュッと俺を抱きしめ「律」「律」と震えながら繰り返す
俺の心臓が煩く鼓動を高鳴らせ、高野さんの震える吐息が首にかかる

狂おしい程に愛おしくて、つい俺は高野さんの背中に手を廻してしまった

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico