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世界一初恋 高x律 葛藤

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【SIDE 律 Eパート 4/9】 ---------------------------

押し問答を繰り返していた時、自宅の電話が鳴り響く
携帯ではなく自宅の電話ってことは父か身内か・・
「電話に出ます」と一声かけて、俺は受話器を取る

「小野寺です」

『律様』

「あー安岡さん?どうしたのこんな時間に・・・」

『明後日の件でお電話致しました。』

「うん。資料は目を通したよ」

『明日、お伺いしてもよろしいですか?』

「うん。いいよ。」

『律さ・・』
と安岡さんが言いかけたところで、高野さんが受話器のコードを引っこ抜く

「ちょっ・・高野さん何するんですか!」
受話器からはツーツーと音が鳴り響く

「お前は俺のものだ」
そう言うと、俺を引っ張り寝室のベットへ放り投げ、その上に高野さんが圧し掛かる

「ちょっっと!高野さん!!」
強引に俺の上着をはぎ取ったと思えば、両腕を頭の上に拘束した

「な・・何・・するんですか?」

「何ってナニだろ?」

「嫌です」

「俺はお前を離さないと言ったハズだけど?」

「これは強姦ですよ」

「何とでもいって」
そのまま強引に唇を塞がれ、息すらすることが許されない
重なった唇の間から高野さんの舌が俺の口内に侵入してくる
上顎を舐められ、舌に絡んで強く吸われる

「や・・止めてくだ・・さい!!」
辛うじて出た言葉は、高野さんの動きを止めた
高野さんは凍てつくような冷たい目で俺を見る

「なんで?」

「おっ・・俺は・・もう高野さんとこういう関係になりたくないんですよ!」

「お前なしでは、生きていけない」
お前は?と俺に聞く

「俺は・・・・」
言葉に詰まってしまった
だって、俺も高野さんがいないとダメだってもう気付いしまってるから
離れていても、忘れられなくて、恋い焦がれてやまない

「律、愛してる」

「・・・・・・」
漆黒の目が俺を捕らえて離さない
もう・・・離れたくない・・・離れられない

高野さんは両手を拘束していた手を離し、ギュッと抱きしめ「ごめん」と一言呟くと
「キスしたい」と耳元で囁く
「いい?」とお伺いを立てるように俺の顔を見つめる

俺はコクリと頷き高野さんを受け入れる
先程とは違って、優しく何度も啄ばむようにキスをし、額、目尻、頬、と段々下に降りて行き、唇を塞ぐ

これで最後・・・そう思うと、俺の心は何故か満たされた感じになった
深く、すべてを食いつくすようなキスは俺の脳を麻痺させる
あーやっぱり俺この横暴で俺様で嫉妬深い元恋人兼元上司兼元隣人が好きなんだぁーと思った

唇が腫れるかと思う程の長いキスの後、高野さんが「抱くぞ」と一言つぶやく
何も答えずただされるがままに、俺は高野さんの思うがまま抱かれた

何度も、何度も、お互いの存在を確認するように・・・
俺の名前を呼んで、「好きだ」と繰り返し、まるで刻むようにキスをする

もう遅いのに・・どうして俺達はうまくいかないんだろう・・・
痛いとか、苦しいとかそんな事は全然気にならなくて
ただただ俺自身が高野さんを受け入れた

互いが力尽いた時には、既に明け方近くになっていて
どのぐらい一緒に感じていたのかなんてわからなくて
それでも俺の心は満たされていたから、もう十分幸せだったと感じていた

俺の身体に広がる赤い花
これは高野さんの所有の証
こんなモノ付けても、すぐ消えてしまうのに

それでもチュッとキツク吸いつき、新たな花を咲かせる

精根尽きたとは正にこのこと
俺は身動き一つ取れない状態で、半分放心状態といったところか?
高野さんの腕の中で、彼の心臓の音を聞きながら心地いいと感じていた

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico