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世界一初恋 高x律 葛藤

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【SIDE 律 Eパート 7/9】 ---------------------------

一日ってこんなに短かったかな?
空腹すらも感じず、ただ高野さんの体温を感じて、空が暗くなるまでベットの中にいた
お互い、衣類は纏わず、生まれたばかりの姿のまま、離れることなくずっと一緒に
こんなことをしても意味がないことは分かっている

でも、離れられない
限られた時間の中、俺は少しでも高野さんの存在を自分に刻みたくて
繰り返し求め、求められ、グチャグチャの中でまどろんでいた

「律・・・名前を呼んで」

「・・・政宗さん」

「もっと」

「・・・政宗さん、政宗さん・・・」

「もっと・・もっと」

「・・・政宗さん、政宗さん、政宗さん・・政宗・・」

「嬉しい。律に名前読んでもらえるの嬉しい」

「・・・そんなことなら、もっと前に言えばいいのに」

「お願いしたら名前読んでくれたの?」

「・・・無理かもしれません」
だろ?と言って、高野さんは起き上がり「水持ってくる」と声を掛けた

高野さんはペットボトルの水を持って寝室に入り、「律、ちょっと起き上がって」と言って
俺を少し起き上がらせる
若干腰が痛くて辛いのだが・・・喉も渇いたし仕方ない

ペットボトルを受け取り、ゴクゴクと飲むと、高野さんが小さなビロードの箱を手渡した
「これ受け取って」
小さな箱を開けると、指輪が入っていた

「・・・これって・・・」

「結婚指輪」

「はぁ?」

「オーダーメイド」

「なっ!」

「俺のはこっち」
もうひとつのビロードの箱の中には、同じデザインのリングがひとつ納まっていた
あれ?これって公園で女性から受け取ってた箱?

「左手貸して」
高野さんは俺の左手をとると、薬指に指輪をはめて、チュッとキスを落す

「俺にもはめて」
一瞬躊躇ったが、高野さんから箱を受け取り、中にある指輪を取り出す
左手の薬指に指輪を通す

「嬉しい。」
法的には意味をなさない結婚指輪
それでもお互いを繋げる楔としては十分なのかもしれない

「俺、待ってるから
 ずっと。ずっーと律のこと待ってる
 だから俺のところに戻って来て」

俺の左手の薬指を撫でながら、懇願するように俺を見つめる
もう・・・どうしてこの人は・・・俺の欲しい台詞を恥ずかしげも無くスラリというんだろうか・・・
流石 エメラルド編集部編集長というところか?

「浮気したら地の果てまで追いかけて、殺しますよ」

「それってプロポーズ?」

「はい。そうですよ」

「嬉しい。初めて律から告白された」
お互いの額をコツンと付けながらクスクスと笑い、本日何度目になるか分からないキスをした

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico