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世界一初恋 高x律 葛藤

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【SIDE 高野 Fパート 3/4】 ---------------------------

玄関を出て鍵を掛け「行くぞ」と言っても律は動かない
「どうした?」
気でも変わったのか?俺は手を握り律の顔を覗き込むと
「俺んち、ここです」と言って、隣の部屋 1202号室を指さす

「ハァー?」
素っ頓狂な声が廊下に響き渡り、「もう!静かにしてください!近所迷惑ですよ!」と小声で叱られ
律は1202号室の鍵を開けた

「ど・・どーぞ」
部屋に入れと促され、リビングへと向かう

「この間業者が入ってたのはお前の引っ越しか?」

「そうです」
俺残務処理が多くて、全部業者にお願いしたんですよ。と話す

「この部屋、安岡さんが解約せずにいてくれたんです。
 俺が戻って来てから使えるようにって・・・」

「ってことは、お前二週間も前から隣にいたの?」

「はい。高野さん全然気付かないから・・・ちょっとイライラしました」
ニヤリと口角を上げ笑う律を見て、俺はもう項垂れるしかなかった

「だから、またお隣同士、よろしくお願いしますね!」
悪戯が成功した子供のように笑い、俺の手を握る

「お前さ・・・俺と一緒に住もうって考えなかったの?」

「そりゃ・・・俺だってほんの少しだけ考えましたよ
 でも、やっぱり少し距離があった方が、お互いに刺激的だと思いません?」

「なんだよそれ」

「一人の時間も必要だってことですよ」

「俺はお前と片時も離れたくないんだけど?」

「それは遠慮します」

「なんで?」

「これ以上はノーコメントです」

「また俺に隠し事するの?」

「黙秘します」
そう言うと、律は俺に抱きつき、両手を首に廻して軽くキスをする
突然の律からのキスに驚いていると、クスクスと笑いギュッと身体をくっつける

「大丈夫ですよ。もう離れませんから」
隣なんだし、行き来すればいいじゃないですか?と呑気に言うもんだから
俺はその口を塞ぎ黙らせる

まぁーいいか。時間はたっぷりとある
要は俺がこいつの手を離さなければいいだけだ

もう間違わない。離れない。離してやるもんか
律の細い身体を抱きしめながら、俺は心に誓った

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico