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世界一初恋 高x律 葛藤

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【SIDE 律 Aパート 5/6】 ---------------------------

安岡さんは、13年前から小野寺家で執事兼世話役として働いていた

元々本が好きな安岡さんは、父に気に入れられ、5年前から秘書として働いている
俺とは8歳違いでもあり、昔は兄が出来たような気分でもあった

彼は知っている・・・俺が高校一年の時に壊れかけたことを・・・
留学する際も、何だかんだと心配してくれて、帰国後大学に進んだ時、
小野寺出版に就職した時、そして丸川出版に再就職した時も、ずっと心配してくれていた

「兄貴がいたら、こんな感じなのかなぁーー」

「誰の?」

「えっ!?」

振り返ると、ドス黒いオーラを纏って腕組みしている高野さんが
リビングのドアにもたれかかっていた

「なっ!なんで高野さんがいるんですか!」

キッと睨むと「鍵掛けないと不審者が入ってくるぞ」と言ってスタスタと俺の隣に座る

「不審者はあんたです!何寛いでるんですか!」

「なー小野寺、この部屋綺麗になってるんだけど、お前が片付けたの?」

「へ?・・あー・・いや・・・」

シドロモドロになって、高野さんから距離を離そうとモゾモゾしていると
ガシッと両手で顔を押さえられ無理やり顔を合わせられる

「高野さん・・・痛いです・・」

コツンとお互いの額を付け、息がかかる距離で「律、さっきの誰?」と
俺は蛇に睨まれたカエル状態となった

タラタラと冷や汗をかきながらも、「小野寺家の執事です」と答え
今日帰る時に車で送ってもらって、そのまま自宅を掃除して帰って行ったと伝えた
嘘は付いていない。

「ふーん」

何故、、不法侵入をしてきた不審者に対してこんなにビクビクしているのか・・・・
何だかんだで高野さんを怒らせると、後々が恐ろしい
まずは快く退室を願おう!俺は今日から別の仕事があるんだし。

「じゃ、そういう事で・・・高野さん帰ってくださ・・「うちに来い」 は?」

「俺がお前の部屋に泊ってもいいけど?」

「なぜそうなる?」

「夕飯何食べたい?」

「いや・・そうじゃなくて!って言うか、一緒に食べることは決定なんですか!?」

「俺の部屋に来なきゃ、仕事5ば・・「わっ分かりました!行きます!」」

高野さんがボソッと「最初から素直に言えばいいのに」と言ったのは聞こえたが
なんだかもう疲れてしまったので、聞かなかったことにしよう・・

高野さんの料理は本当に美味しい
あり合わせだとはいえ、野菜炒めやら煮物やらと沢山の品数がテーブルを埋め尽くす
パクパクと食べていると高野さんの箸が動いていないことに気付いた

「食べないんですか?」

「律が美味しそうに食べてるのを見てる」

「はぁ?」

「俺は律を見てるだけでお腹いっぱいなの」

「そ・・そうですか」

きっと脳内がお花畑に違いない・・放っておこう・・・今に始まったことではないし
でも見られているというのは、これまた恥ずかしく
意識してしまうと、中々箸も進まない

「あのぉーずっと見られてると気になって食が進まないんですが・・・」

「気にしないで」

「気になるって言ってるでしょ!ちゃんと聞いてます?!」

「なんだよ。可愛くないなぁー」

渋々といった感じで、高野さんは箸を持ち食べ始めた

作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico