【*オリソニ有】ソニック・ザ・ヘッジホッグ【ソニック編】
・・・そしたら、いつの間にか、あたしたちは綺麗な草原の上にいた。
ソヨカ「・・・もう、大丈夫だよ、きっと。」
ソニック「・・・ふっ、そのようだな。大丈夫か?まだ傷口が見えるけど。」
ソヨカ「ううん、平気。それより・・・おろしてくれないかな??」
ソニック「あ、わりぃ!」
ソヨカ「・・・ふふっ。」
・・・スタッ
ソヨカ「ありがとう、ソニック、あたしってばいつもいつもさらわれちゃうね・・・。」
ソニック「まあ、わけが深いからな。」
ソヨカ「・・・あ、ソニック、腕の・・・まさか、あれのなんじゃ・・・。」
ソニック「・・・へ?」
ソヨカ「・・・怪我してるよ、痛そうね・・・。」
ソニック「いや、なんでもないさ。ほら、動けてるだろ?」
ソヨカ「いや、ダメだよ、それをほっといちゃったら・・・、ちょっとじっとしてて。」
あたしは、頭のリボンをソニックの腕に巻いた。
あたしはそれをやったとき、ひどく責任を感じてしまった。
あたしの性でこういう怪我をさせてしまった・・・。
ソヨカ「ごめんね、ソニック・・・、いつもいつも。」
一瞬泣きそうになった。そしたら・・・
ソニック「・・・Smile、ソヨカ。」
ソニックは、そう言ってあたしを励ましてくれた。
そのとき、ソニックの鼻の上に青い蝶がとまった。
あたしはそれをみて、思わず笑みをこぼしてしまった。
そして、あたしはその蝶を逃がしてあげた。
飛んでいく蝶の姿を見て、とても綺麗だったので、あたしはうっとりしてしまった。
ソニック「その笑顔でいてくれ。綺麗だったから。」
ソヨカ「・・・え、う、うん。」
ソニックが、ちょっと照れているかのように言った。
・・・しかし、不安は高まる一方だった。
ソヨカ「ねえ・・・ソニック・・・」
ソニック「どうした?」
ソヨカ「なんで、あたしが狙われているのかな・・・。あとさ、なんか、エッグマンが狙っているのは、あたしの中の何かかもしれないの。」
ソニック「・・・確かに。最近、エッグマンの動きが怪しくなってるからな。」
こうやって話しながら、あたしたちは芝生の上を歩いていく。
ソヨカ「それでね、なんか最近、あったこともない人があたしの頭の中から、いつも幻覚という形で出てくるの。あたしの過去の姿が、その人からカオスエメラルドを託されたり、・・・よくわかんない感じなの。もしかしたら、そういう関係で・・・とんでもないことと関わってしまっているような気が・・・。」
ソニック「ソヨカ・・・」
ソヨカ「それで、あたしはいったい・・・どうすればいいのかなって。何をすれば、この関わっている問題をはらすことが出来るのかなって・・・。」
ソニック「・・・。」
ガシッ
いきなり、ソニックがあたしの手をつかみ出した。
ソヨカ「ソニック?!ちょっと待って!あたし、ソニックほど速く走れないよ!」
ソニック「余計なことを考えない、前を向いて・・・顔を上げて走るんだ!」
言われたとおりに、あたしはソニックと一緒に走る。
・・・とても爽やかな風が吹く。
気持ちよくって・・・自分たちが風になったような気分になった。
ただ、あたしは引っ張られて、つまずきそうになっても、ずっと走った。
やがて、走るのに時間がたっていき・・・
向いた方向の先には、綺麗な景色が視界全体に広がった。
ソヨカ「わあぁ・・・」
ソニック「な?気持ちいいだろ?更に、いい景色だろ?」
ソヨカ「うん、こんな気持ちよく走ったの、はじめて!」
ソニック「走り出さなきゃ、何も始まらないんだぜ、わかるか?悩む暇があったら、走るんだ!」
ソヨカ「・・・そっか、・・・うん、そうだね、前に進まなくちゃ。」
あたしたちは綺麗な景色とともに、町もみつけたので、そこに向かうことにした。
作品名:【*オリソニ有】ソニック・ザ・ヘッジホッグ【ソニック編】 作家名:そよ風