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緋弾のアリア~薬物科の武偵~

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『ああ、ここは確か・・・・・強襲科(アサルト)実習場・・・・。次は救護科(アンビュラス)の学
科塔に行く予定だ』

「分かった。なら俺達は救護科(アンビュラス)の学科塔に直接向かう。案内人には伝えといてくれ」

『了解。んじゃあな』

そう言って、風宮は通話を切った。

「さてと・・・」

俺はポケットから地図を取り出し、開く.

今俺達が居るところから救護科(アンビュラス)の学科塔まではそれほど離れては居ない。

「んじゃあ行くか」

「じゃあ俺が先頭を・・・」

雪弥がそういうと、空気が重くなった。

「・・・・・やっぱ薫が先頭でしょ」

「そうだね」

「おい・・・・なんで俺じゃダメなんだよ・・・?」

「デジャブを見たからよ」

春風がそういうと、愛美が相槌を打った。

「んなことどうでもいいからさっさとあいつらと合流するぞ」

俺はそう言って、歩き始めた。



数分後、俺達は救護科(アンビュラス)学科塔に到着した。

「まだあいつ等は来てないっか・・・」

「まああいつらが先に来れるって保証はねえし。それに、あいつらは強襲科(アサルト)の学科塔から

来るって言ってたからもう少しかかるだろう」

「そんなに遠いのか?」

「約0.9kmだ。まあ気長に待とうや」

俺はそう言って、近くのベンチに腰掛け、上を見る。

木陰が涼しいな~。

すると、隣に春風が座った。

「薫、どうして寮に来なかったの?」

「どうしてって・・・・」

「そうだぞ。お前が居ねえから春風がさみ・・・・」

雪弥が何か言おうとした瞬間、春風がボディーブローを食らわした。

「お、おい・・・・」

「何でもないって、ねえ?ゆ・き・や!」

そう言っている春風・・・怖ェ・・・・。

「あ・・・ああ・・・」

雪弥は苦しそうに腹を押さえて言う。

「そ、そうか。発言には気をつけろよ」

「そうする・・・」

「で、なんで校長の用意してくれたマンションに入らなかったの?」

「それは・・・、校長に迷惑をかけたくないからで・・・・」

なんだか苦しい逃げ方だな・・・。

「ふ~ん・・・。でも、薫のために一か所だけ部屋が空いてるんだけど・・・・」

「ああ、あの部屋は後輩にでも使わせてやってくれ。俺はあそこに入る気は始めからないからな」

「わかった。でももし、来たくなったら、事前連絡してね。そん時は部屋のあて、探すから」

「そん時は頼むな」

そんな話をしていると、風宮達がやっと来た。


その後、いろいろな説明を聞いて、寮に戻った・・・・・。






寮に帰り、俺は学ランを脱いで、段ボールに畳んで直した。

「もう・・・使わないからな・・・・」

俺はそう呟いて、私服に着替え、制服とズボンを洗濯機にかけ、寝室のベッドに倒れた。

武偵高の制服は明日には届くらしいしな・・・。

あと、銃刀所持が校則で決まっていて、俺は無難にベレッタM8000という銃とW2鋼という素材を使ったバタフライナイフを頼んだ。

てか、薬物を扱ううえで、火気は厳禁だ。

だから、銃には恐らく弾は込めない。

でも、そしたら意味ないか・・・・。

俺はそう思いつつ、眠りに就いた・・・・。




翌日・・・・・

早くも小包として制服と銃刀が届いた。

銃刀には、ホルスターという装備のための収納アイテムが付いてきた。

俺は試しに制服を着て、武装してみる。

我ながら、様になっている事に驚いた・・・・。

ってこんなことしている場合じゃねえ。

俺は急いでスーツに着替えて、部屋を出た。

寮の下にはタクシーが停まっていた。

俺はそのタクシーに乗り込む。

そして俺を乗せたタクシーは走り出した。

今日は、青森まで里帰りだ。

どうやら、俺のことを星伽神社に紹介したいらしい。

まあ、父さんと母さんは星伽の専属薬剤師だからな・・・。

後継ぎの俺を紹介したいのも無理は無いっか・・・・。



しばらくして、タクシーは成田空港に到着した。

料金を払い、手ぶらで空港に入り、チケットを買って、機内に向かった。

俺はそこまで金持ちでもないため、エコノミーに座った。

それも格安で訳ありの奴をな・・・・・。

俺はそう思いつつ、外を眺めた。

成田空港から青森空港までは約2時間弱掛かる。

だから、それまでは暇なのである。

そういえば、里帰りするのって今回が初めてだ。

初めてというか、去年、日本唯一の薬物専門の学校である東京薬物専門高校に入学するために上京して
きた。

だがその学校も一年経って廃校になった・・・・。

何のために俺は東京に来たんだか・・・・。

ハァ・・・・、下手したら帰って来いって言われるんだろうな・・・・・。

嗚呼・・・、なんだかそう考えたら帰りたくなくなってきた・・・・。

しかし、もう乗っちまった・・・・。

あっち行ったら、恐らく迎えが来てるからエスケープ不可だろ。

あの二人・・・・・元気にしってっかな・・・




そして・・・・青森空港に到着した。

手ぶらのため、荷物を取りに行くこともせず、出口を出た。

相変わらずってところかな・・・。

俺はそう思いつつ、タクシー乗り場に向かった。

タクシー乗り場に着くと、がら~んとしていた。

「全然いねえし・・・・。なんでだ・・・・?しゃあねえ・・・、歩いて行ける所まで行くかな」

俺はそう呟いて、歩き出した。

まあ東京より少しだけ、自然が多いくらいだ。

俺はそう思いつつ、歩いていると、黒塗りのプリウスαが目の前に停まった。

「よう、薫」

車の窓から顔を出して、言って来た男性・・・・。

俺の父さんである姫神 彰(あきら)である。

奥にはにっこりと微笑む女性・・・・

俺の母さんである姫神 郁(いく)である。

「なんで今なんだよ・・・」

「悪い悪い。ちょっと道が混んでてな」

「まあいいけど」

俺はそう言って、車に乗り込んだ。

「で、話は変わるけど、薬専高が廃校になったって本当?」

母さんは後ろを振り向いて俺に問いかけてくる。

「ああ。だけど、東京武偵高に新設された薬物科(メディシン)に全員移動になった。だから、今まで
通りだって」

「それならいいんだけど・・・・」

「そういえば、星伽家の長女が東京武偵高に居るらしい。まあ縁あったら仲良くしてくれよ」

「はいはい、縁があったらね」

俺はそう答えて、外を眺めた。



しばらく走ること、約40分・・・・・・。

俺の実家に到着した。

俺は車から降りる。

「まあたった一年ぶりなんだからあまり変わっちゃいない」

まあそうなんだろうが、格式ある家にしかない風情がある。

単に古いだけだが・・・・・。

俺は久しぶりに、自分の部屋に戻った。

俺の部屋は漢方薬草の本などがたくさんある。

小さい頃からこういうのを教えられてたからな・・・・。

俺は小さい頃に使っていたベッドに座り、漢方の本を読む。

その本は専門的な表示が言葉も入っている。

今でも分からないこともな・・・・。

俺はこれ以上みていると目が回る為、本を閉じた。

生成方法と調合は、母さんから習っている。