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緋弾のアリア~薬物科の武偵~

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薬草の見分け方も小さい頃から父さんから習っている。

その為、薬を作ろうと思えば作れる。

すると、ガチャッとドアが開いた。

「薫、そろそろ星伽神社に行きましょうか」

「わかった」

俺は母さんにそう返事をして立ちあがり部屋を出た。

家を出て、徒歩で星伽神社に向かう。

星伽神社は由緒正しい家柄であり、その専属薬剤師をしている父さんと母さんはとても優秀なのだと感
じる。

感じるんだが・・・・、母さんに至っては天然要素を感じる。

その辺を突っ込んだら母さんは泣くであろう・・・・。

というわけで黙っておく。

しばらく自然に囲まれた道を歩くと、神社が姿を現した。

これが<星伽神社>である。

星伽家は代々、緋の巫女・・・通称<緋巫女>の血を引いている家系である。

そして、俺の家系である姫神家は星伽と並行して代々、薬草を基に薬剤を作ってきた家系である。

詳しいことは<姫神家伝代録(ひめがみけでんだいろく)>に書いてあるのだが、どうして星伽と関係
を築いたかは記されて居なかった。

まあそんなことを知ったからといって、俺が姫神家の後継ぎになることは絶対である。

一人っ子ってのもなんか不便だな。

だって後継ぎが一人しか居ないんだからな。

ま、今さら嘆いたって何も変わらん。

俺はそう思いつつ、父さんと母さんの後をついて行く。

そして、神社の近くにある家に入る。

中に入り、応接間的なところに連れられ、正座をして座った。

ここに初めて来たのは、8年前だ。

確かあの時は、母さんと父さんの付き添いで、薬を持って来た時だ。

俺がそんなことを考えていると、ふすまが開き、巫女姿の女性と少女が入って来た。

そして対面するように座った。

「さて、彼が彰の息子か?」

「はい。名を薫と言います」

俺は一礼をする。

そして、ある程度話を聞いて、俺は東京に帰った。

帰りついたのは、夕方4時半であった。

まあ、普通だろう。

あ、そういえば夕食を買ってなかったな・・・・。

まあいいか・・・・。

明日始業式だからな・・・。

それに、クラス編成の説明を聞きに行かないとな・・・・・。




そして翌日・・・・・

俺は朝8:00に武偵高制服に着替えて武装し、家を出て、武偵高に向かった。

学校に到着して、張り出されたクラス表を見る。

俺は2年A組・・・・・。

しかも・・・・俺一人だけ・・・・・・。

なんでだよ・・・・。

「薫・・・一人なんだね。かわいそうに・・・・」

と背後から声がした・・・。

「春風、そういう方がぐさりと来るって・・・・。それよりお前どのクラスだ?」

「私はC組だよ。雪弥と愛美も同じ」

「そうか。まあ俺はなれてっからいいんだけどな」

「まあお互いに頑張ろう。それじゃあね~」

そう言って、春風は去って行った。

俺は教室に向かった。

時間帯的には、武偵高生徒がすでに登校している時間帯だ。

だから周りには元薬専高の奴らしか居ない。

そして教室の前に立つ。

すると横から小学生くらいの少女がやって来た。

放すこともないので無視しておく。

そして先生が少女の名であろう名と俺の名を呼んだ。

少女が入った後に、俺も続いた。

「彼女は強襲科(アサルト)の神崎・H・アリアちゃんです」

女教師がそういうと、一人の男子がずるりと椅子から滑り落ちた。

「遠山君、どうかしたの?」

女教師が滑り落ちた男子に問いかける。

「べ、別に・・・・」

男子はそう答えた。

「それならいいんだけど・・・。そして、彼は今年から武偵高に新設された薬物科(メディシン)の姫
神 薫君です」

俺は一応、一礼した。

「それじゃあ席は・・・・」

「先生、あたしあいつの隣がいい」

と神崎という少女がそう言った・・・・。

すると、その男子の横に座っていた大男が立ちあがった。

「よ、よかったなキンジ。なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!!」

大男は男子の手を握りながらぶんぶん振る。

「先生!俺転入生さんと席代わりますよ!!」

「あらあら、最近の女子高生は積極的ねェ~。それじゃあ変わってもらえるかしら?」

「ええもちろん!」

大男はそう言って、少女か俺が座るはずの席に座った。

少女はとことこと男子のところまで歩いて行く。

そして、立ち止った。

「キンジ、これさっきベルト。返すわ」

べ、ベルト!?

まさかそんな関係なのか!?

「理子分かっちゃった!これ―フラグばっきばきに立ってるよ!!」

と窓際の少女が言いだした。

やっぱりそうなのか!

「キーくん、ベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた! これ謎でしょ
謎でしょ!?でも理子には推理できた!できちゃった! キーくんは彼女の前でベルトを取るような
何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れて行

った!つまり二人は熱い熱い恋愛の真っ最中なのだよ――――!」

以外に武偵って大胆なんだな・・・・。

俺はそう思った。

「キ、キンジがこんなカワイイ子といつの間に!?」

「影が薄いヤツだと思ってたのにッ」

「女子どころか他人に興味がなさそうなくせに裏でそんな事を!?」

「フケツ!!」

すると少女は太もものホロスターから銃を取り出し、撃った。

ズキューンという銃声が鳴り響いた。

怖ッ!!

俺は二・三歩下がった・・・。

「れ・・・恋愛なんてくだらない!!全員覚えておきなさい!!そんなことを言うヤツには…風穴あ
けるわよ!!」

神崎は顔を赤くして、そう叫んだ。

「ごめんなさいね。こういうのは日常茶飯事だからあまり気にしないでね」

と先生はにっこりとほほ笑んだ。

「あはは・・・・」

気にしないってところが無理だ!!

「まあ薫君は、窓際のあの席でいい?」

「ええ。別にかまいません」

俺は空いている席に座った。

後ろにはさっき迷推理をした少女の前である。

そして、午前の授業が終わり、俺は教務科(マスターズ)と呼ばれる教科塔に来ていた。

まあなんていうか・・・、薬物科の担当教諭に書類を提出しに来たのだ。

本当は昨日の昼に提出する書類であったのだが、俺は実家に帰っていたので提出できなかったのである。

その為、今に至ったわけだ。

俺は教務科のドアをノックし開ける。

「薬物科(メディシン)2年の姫神です」

俺がそういうと、真正面に居る白衣の下ぶち眼鏡の男性がキュウリを生噛りしながら手を振っている。

「こっちこっちィ~」

と男性が言ったため、俺は男性に歩み寄った。

「これが書類です」

俺は書類を渡した。

「はいは~い」

男性は書類を受け取って、眺める。

「はい、確かに受け取ったよ。あ、これは薬物科(メディシン)の学科塔に入る為のカードキーね」

男性はそう言って、一枚のカードキーを渡してきた。

俺はそれを受け取る。

「そういえば自己紹介が遅れたね。僕は元薬物総合研究所教授の江川 浹。よろしくね」

「こちらこそよろしくお願いします」

俺はそう挨拶をして、教室に戻った。