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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第56話

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  ヴィラーダロボ01 『・・・!!!』

  ドライアスはミサイル群をかわし、戦闘機部隊をデスブレードで叩き斬っていく。だが、それだけで自衛隊は諦めない。

    ズギャシャアアアッ、ザギャドォオッ、ズギャガアアアアアンッ!!!

  ドライアス 『えええいっ、往生際の悪い生物共めっっ・・・!!!』

    シュゴオオオオオオオ・・・ドォドォドォドォドォオオオオオオンッッ!!!

  不意に撃ち込まれたミサイル群がドライアスを直撃した。無論無傷に等しい。ドライアスは戦闘機部隊に対し、デスキャノンを放った。

  ドライアス 『ぬうう・・・・うざったいカス連中がっっ・・・デスキャノンッッ!!!!』

    ヴィヴィヴィヴィィ・・・ギュズドォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  ドライアスから直線上の戦闘機部隊が壊滅した。無論、これだけでは攻撃は止まない。この時ドライアスは初めて一丸となった地球人類の力を垣間見ていた。

  ヴィラーダロボ01に狙いを定めた一人のF‐15のパイロットが、倒れるキングエクスカイザーを見て呟く。

  F‐15パイロット 「俺達は・・・自衛隊は・・・十数年の間逃げていた。これこそが本来のあるべき姿・・・・勇者達よ・・・姿勢を思い出させてくれたことと、その勇気に感謝する!!!」  

  トリガーを引き、ミサイルを撃ち込む。真っ直ぐにヴィラーダロボ01の頭部に直撃した。

    ドォドォシュシュゴオオオオオオッッ・・・・・ヴァズギャドォドォドォオオオオオ!!!

  ヴィラーダロボ01は、ビクともせずに腕をかざし、F‐15に向かってビーム砲を放った。

    ドォズヴァシュウウウウウウウッッ!!!

    ドォズガアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  横須賀基地の空母からは米軍のF‐22が出撃する。鋼板の兵士が赤い蛍光ライトでGOサインを出すと共に加速して各機が離陸していく。

  次から次へと止むことなく攻撃はローテーション形式で行われていく。C‐00が波動で戦闘機を吹き飛ばそうと、D‐27の眼球破壊光線に一掃されようと、D‐28のエアーバスターで粉砕されようと、ヴィラーダロボ01に駆逐されようと、ドライアスに蹂躙されようと攻撃の手を諦めたりしなかった。

  攻撃を続ける轟龍達にも自衛隊の援護射撃が行われる。丈は重い腰を全て上げた自衛隊にやれやれと言わんばかりの口調を漏らす。それと同時にトリガーを引き、轟龍がバスターキャノンを放つ。

    ドォドォドォドォドォオオオオオオオッ!!! ズキャズキャドォドォオオオ!!!

  轟龍 『これは??!』

  丈 「自衛隊の援護射撃ッ??!ようやく連中も本気になったのか・・・!!」

    グンッ・・・・ギュズヴァアアアアアアアアアアアアアッッ!!!  

    シュシュシュシュゴゴオオオオオオオ・・・・ドォドォドォドォガガガアアアアアアン!!!

  バスターボンバーとフレアダイバー、レイバーズの頭上を駆け抜けるようにミサイル群が飛び、デストリアンの群れに降り注がれていく。攻撃を行いながら各サポート勇者達がこの光景に高揚する。

    コォオオォッ・・・・ディシュゴオオオオオオオオオオオッッ!!!

  バスターボンバー 『この攻撃は自衛隊ッ??!これまでと攻撃の規模が違う?!!』

    ヴィドォルヴァヴァヴァヴァゴゴゴォォォッ・・・ドォシュウウウウンッ!!!

  フレアダイバー 『我々と自衛隊とがようやく一丸となれたようだ!!!』

    ビィドォオオオオオオッ、ビドォ、ビドォオッ!!!

  ガンレイバー 『ひゅ〜!!これまたすげー光景だぜ!!!』

    ディドォゴオオオオオオッ!!! ディドォゴオオオオオンッ!!!

  ショットレイバー 『ああ!!これで少しは楽になるか?!!』

  この光景をワンセグで唯達は息を呑みながら見ていた。紬と菫は地下道で、ひたすら舞人や丈達を信じて待つ。

  冴島は対策本部内で現状況の報告を受けていた。関東の一角だけではあるが、改めて人類が一丸となったことを実感した。

  冴島 「皮肉にも最悪な災害が人々を一つにさせたか・・・だがッ・・・・悪くないっっ!!!」

  冴島はコーヒーを片手に不敵に言い放った。




  本来の予定通り、攻撃は夜明け前まで行われた。しかし、その頃になると兵力は疲弊し、次第に参戦した兵器各機が次々と撃破されていく。それでも尚、各地のデストリアンは壊滅していない。

  各地でC‐02同士が合体し、C‐08に次々と変貌を遂げていた。轟龍達は諦めることなく、強力になった相手と戦い続けていた。バスターキャノンをC‐08に撃ち放つ。

    ギュズヴァアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  丈 「・・・・キツイなっ・・・!!!」

  轟龍 『無理はするな。お前は人間だからな・・・・!!』

  丈 「かまうな・・・!!!」

  再び絶望が迫る中、敗北を味わった勇者達が再び立ち上がろうとしていた。ジェイデッカーのバーニアン化がいよいよ完了したのだ。身体を固定したレーンが持ち上がり、機体が起き上がる。

  胸部左右には、縦三連型の機銃砲門が装着され、左手にJバスターをカスタム化したJXバスター、右手に新たな専用武装・JXランチャーのグリップをコネクティングしている。更に両膝には、セラヴィーガンダムのGNキャノンのようなレッグバスター、背部にはガンダムヴァーチェのGNキャノンに酷似したJXブースターが増設されていた。超AIが起動し、再び目に光が灯る。

    ヴィンッッ!

  藤堂 「どうだ?!調子は?!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『武装が増加変更した以外は、特には変わった感じではありませんが・・・・。』

  藤堂 「まぁ、何もしていなければそうなんだろうが、いざ戦ってみれば自ずとわかるだろう!これまでとは次元の違う戦いができるはずだ!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『了解!!』

  藤堂 「それと・・・もう一点追加で言っておこう。カスタマイズに伴い、ジェイデッカー・バーニアン自身が要君と共に闘えるようにもなったからな!!」

  ジェイデッカー・バーニアン 『え??!』

  一方で要は先ほどのレクチャーを受け、ジェイデッカー・バーニアンのコントロールの練習を反復しながらギリギリまでシュミレーションしていた。

  一方のマイトガインの方も作業が完了し、新たに生まれ変わろうとしていた。初期遠隔操作機能で到着したグレートロコモライザーの内部に舞人が乗り込み、機体を起動させる操作に入った。

  一通りの操作を済ませると、息をのんでメイン電源をONにする舞人。

  舞人 「グレートロコモライザー、起動っ!!」

  ジェネレーター音が鳴り響き、各動力部が稼動していく。そして新たな超AIユニットに移されたマイトガインの意思が動き始めた。  

  マイトガイン 『やあ、一夜ぶりだな!!舞人!!仮眠は取れていたか?』