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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第57話

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  周囲の人たち 「上に行くって・・・でもこの衝撃やばい・・・んなこといったって・・・。」

  つべこべ言い始める周囲の人々。OLは怒鳴って紬達を先に連れ出した。

  OL 「ごちゃごちゃ言ってんな!!!こういうときは咄嗟の判断なんだよ!!!私達は先に行くぞ!!!さ、行くわよ・・・!!!」

  菫 「はい・・・!!!」

  OL 「この感じは多分地下から・・・。」

    ドォズゴオオオオオンッッ・・・・ドォオオオオオオゴオゴゴゴオオ!!!

  菫 「ひゃああああ?!!」

  紬 「う〜〜・・・!!!」

  言っているそばから皆、巨大な何かが地下道の下から来る感じを覚えた。OLの女性はポポンと菫の肩を叩いていち早く脱出を促す。

  OL 「いこっ、二人とも!!」

  急いで地下道を脱出する三人。それに続いていくべきだと判断した人々が何人か出てきた。その次の瞬間だった。

    ドォゴヴァギャアアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  紬&菫 「きゃああああああ??!」

  OL 「―――――っ!!!」

  地下を突き破るようにして地上に姿を見せた。グロテスクで気色の悪い皮膚を持ったD‐29。猛獣のように鋭利な前脚のツメをスパイク代わりにして地上へ叩きつける。

    バギャガアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  D‐29 「ガゴグアアアアアアアアッッ!!!」

  ヘビのように首が長く、鋭利な牙を連ねている口を開口させて咆える。この時、紬と菫は衝撃で倒れたあげく、恐怖の余り動けずにへたり込んでしまっていた。

  菫 「あああ・・・・!!!」

  紬 「うううっ・・・・OLのお姉さんは?!!」

  紬が見回すと、頭から血を流して倒れているOLの女性の姿が飛び込んだ。D‐29が出現した際の衝撃に吹き飛ばされてしまっていたのだ。そこへ更なる悲劇が見舞う。

  D‐29 「ガグルゥガアアアアアアアアウッッ!!!」

    ガギャズウウウウウウウウウウウウンッッ・・・!!!

  紬 「え―――??!」

  倒れた女性の真上から非情にもD‐29の脚が振り下ろされた。無論即死は確定だった。

  菫 「お姉さん・・・・!!!やだぁっ・・・・!!!」

  つい先ほどまで言葉を交わし、意気投合できた人が目の前で死ぬ。若干15〜18歳の紬と菫には耐え難いものだった。涙を流して顔を背ける。だが、D‐29は容赦しない。紬と菫に狙いを定める。

  D‐29 「ゴォガアアアアアアアアゥッッ!!!」

  紬 「舞人君ッッッ!!!」

  菫 「丈さぁああんっっ・・・!!!」

  襲い掛かる牙。その刹那だった。紅いビーム過流がD‐29の頭部に直撃した。轟龍の放ったバスターキャノンのビームだった。

    ギュゴドォヴァアアアアアアアアアアアッッ!!!

    ズギャドォオオオオオオオオオオッッ!!!

  D‐29 「ゴゴゴグゴアアアアアアアアア??!」

  紬&菫 「きゃあああああ??!」

  爆発する頭部。だが破壊された部分がウネウネと動き、再生しようとしていた。轟龍は突き進みながら、連続でバスターキャノンを撃ち込んでいく。

    ドォヴァアアアアアッ、ドォヴァアアッ、ドォヴァ、ドォヴァアアアアアアアアアア!!!

    ディゴオオオンッ、ドォヴァウッ、ゴドォヴァッ、ドォゴシャアアアアアアアアッ!!!

  原型を止めないまでに破壊されるD‐29。更に左腕を高速回転させた轟龍が突っ込む。

  轟龍 『スクリューナックルッッ・・・!!!』

    ギュギィイイイイッッッ・・・・ドォグガゴォオオオオオオオオオンッッ!!!

  吹っ飛ぶD‐29。まさに危機一髪。紬達の目の前で、夜明けの青空の下に立つ黒い鋼の勇者が立つ。

  紬 「っ・・・・こ、このロボットは・・・轟龍?!!」

  菫 「え・・・・じゃあ、乗ってるの丈さん??!」

  丈は吹っ飛ばしたD‐29が再生を試みようとしていることをズームで確認する。

  丈 「ヤツは再生する特性があるのか・・・・なら跡形なく破壊するぞっ!!!バスターキャノン、エネルギー圧縮、開始っっ!!!」

  轟龍 『了解した・・・・・。』

  丈はバスターキャノンの出力数値を上昇させる。150%から一気に280%へと上昇。轟龍はバスターキャノンをガキンと構え、銃口をD‐29へと向ける。その時、菫が叫ぶように言い放った。

  一晩言葉を交し合ったOLの女性の無念を晴らしてもらいたい一心で。

  菫 「丈さんっっ!!!あんな怪物やっつけちゃってえぇえええ!!!」

  轟龍 『!!丈、足下にお前の名を呼ぶ女子がいるぞ!!』

  丈 「何?!!あれは菫・・・・!!!なんであいつがここに・・・・それに、紬嬢も一緒なのか??!」

  轟龍 『来るぞっ、丈!!!』

  瞬く間に再生したD‐29はガリガリと前脚で地面を砕き、助走をつけて駆け出し始めた。そしてカギツメを強く引っ掛けて轟龍目掛けて飛び掛った。

    ダガン、ダギャガ、ガギギャッ、バギャンッッッ―――!!!

  D‐29 「ゴオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!」

  紬 「飛び掛ってくる・・・・!!!」

  菫 「お嬢様っっ―――!!!」

  手を取り合って目を瞑る紬と菫。このまま突っ込まれれば間違いなく轟龍を押し倒しながら紬達も巻き込まれてしまう。丈は飛び掛ってくる標的との距離をギリギリまで見切ってトリガーを押す。

  この瞬間、チャージング率が120%に達していた。

  丈 「―――ここだぁっっ!!!」

  轟龍 『破壊するっっ!!!』

    ヴゥギュズゴォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

    ドォヴァズシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

  紅い破壊過流がD‐29を呑み込む。ほぼ零距離射撃に近い状態で放たれた故に、エネルギーがダイレクトにD‐29の身体をかき消す。

  D‐29 「ギガ・・・ガガガガッ・・・・ゴギッ・・・・!!!」

    ドォズシャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァズズズズズズガズシャシャアアアアアアァァァァ・・・・・!!!!

  やがて収束するビーム。文字通り、細胞一つ残さず跡形も無くD‐29を消滅させた。

  丈は直ぐに紬達の安全を確保した事を舞人に伝える。

  丈 「舞人・・・・紬嬢と居候の菫の安全は確保できた!!」

  舞人 「何ッ??!それは本当か?!!サンキュー!!!恩に切るぜ、丈!!!」

  丈 「ふんっ・・・・帰ったら思い切り抱きしめてやるんだな!!」

  舞人 「な?!!何言ってるんだ?!!」

  グレートマイトガイン 『はははは!!一杯食わされたな!!舞人!!』

  丈 「戯れ言はさておき・・・後は任せてくれ。思う存分に勇者の旋風を巻き起こしてきな!!」

  舞人 「まったく・・・・食えない男だ!!よしっ行くぜ、グレートマイトガイン!!!リベンジの嵐を巻き起こすぜっ!!!」