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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第57話

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  グレートマイトガイン 『ああ!!奴らに熱きグレート旋風を見せつけてやるぞ!!!』




  八王子と日野市の境をD‐27が進撃する。既にヘルトルーパー部隊は壊滅。被災した各場所ではC‐02、03、D‐14、D‐26の姿が減少し始め、立川市周辺を中心に、強力なC‐08の姿が目立つようになっていた。

  C‐08の1体がヘルトルーパーを鷲掴みにして、強力な顎で破壊する。

    バガギャキャンッッ・・・・ボゴォウウウウウンッッ!!!

  その向こうでは振るった豪腕で立て続けに3機のヘルトルーパーを駆逐する。

    ドォドォドォバキャゴオオオオオオオオッッッ!!!

  次々と駆逐されていく自衛隊の部隊。その場所には絶望の文字しかなかった。その二文字をかもし出す光景を睨みつけて、舞人はグレート動輪剣をスタンバイする。

  舞人 「グレート動輪剣起動!!エネルギー充填開始っ!!」

  グレートマイトガインは左腰に引っさげていたグレート動輪剣をシュバッと右手で外し、振り払うように構える。グレート動輪剣のエネルギーゲインが通常で190%を叩き出していた。

  舞人 「すごいっ・・・・これがグレート動輪剣のパワー・・・よっしっっ斬り込むぞっ!!!」

  グレートマイトガイン 『はぁあああああああああっっっ!!!』

    ギュドォオオオオオオオオッッ―――ディギャザドォシャアアアアアアアアアンッ!!!!

  加速して突っ込み、グレート動輪剣を振るう。ほぼ横一線に破断されたC‐08が崩れこんだ。

    ズズドォオオォォ・・・・

  この瞬間から、グレートマイトガインの無双劇が始まる。その場を背部のジェットスラスターで離脱し、次のC‐08に向かって加速。額のネオ・シグナルレーザーを連発して撃ちだす。

  グレートマイトガイン 『ネオ・シグナルレーザーッ!!!』

    ヴィシュギュアアアアアアアアッ、ヴィシュギュァ、ヴィシュギュァアアアアア!!!

    ディズドォドォドォパアアアアアアッッ・・・バァグゥゴォオオオオオオオオオッッ!!!

  ヘルトルーパーに攻撃を掛けようとしていたC‐08に直撃。直撃部が円状に溶解し、爆発した。

  この攻撃で、周辺のC‐08達が一斉にグレートマイトガインを向く。だが、1体に関しては時遅し。電光石火の勢いでグレートマイトガインが斬りかかる。

  グレートマイトガイン 『おおおおおお!!!』

    ギュゴッ―――ギャザァズシャアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

  グレート動輪剣の一刀で身体を斜めに破断。直ぐに側面上の個体に振り向き、胸のマイトエンブレムから高出力エネルギー波を撃ちだす。

  舞人 「喰らえっ、グレートディバイダーッッ!!!!」

    ヴィギュズギュガアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

    ズドォヴァガァシャアアアアアアアアアアアアアァァァッッ!!!!

  直撃する胸部をかき消すように破壊。その高出力エネルギー波は、破壊対象を簡単に貫き、背後にいた個体達にも直撃し破砕させた。

    ドォオオオオオォォ・・・・ドォズギャドォドォゴオオオオオオオオオオンッッ!!!!

  そこから離脱すると、加速力を利用して一気に突き砕くようにグレート動輪剣の切っ先を向けてC‐08に突っ込む。

    ギュゴオオオオオオオオオオオオッッ―――

  グレートマイトガイン 『せやあああああああああっっ!!!!』

    ザギャズヴァガァアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  破断部を激しく破砕して吹き飛ばす。そして再びグレートディバイダーを放って、面前の3体を破砕させた。

    ヴィギュズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!

    ドォドォドォズシャアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!!

  次の瞬間、怒涛の勢いでC‐08が豪腕をグレートマイトガインにぶつけた。

  C‐08 「ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

    ドォズガアアアアアアアアアアアアン!!!

  激しいまでの一撃。だが、グレートマイトガインの装甲はビクともしていなかった。

  グレートマイトガイン 『効かんな!!!舞人は大丈夫か??!』

  舞人 「ああっ・・・・なんとか大丈夫だ!!!パワーと言い、装甲と言い、凄過ぎるぜっ、グレートマイトガインッッ!!!!このままマダラ野郎に攻め入るぞっっ!!!!」

  グレートマイトガイン 『了解だっっ!!!はぁああああああああああっっ!!!!』

    ザギャアアアンッッ・・・・ギュゴッ、ドォズバァガアアアアアアアアアアアアッッ!!!!

  C‐08の腕を斬り落とし、瞬間的に加速して頭部を斬り砕くと、グレートマイトガインは進撃するD‐27に向かって飛び立った。

    ドォオオオオオオオオォォォ・・・・




  一方、ジェイデッカー・バーニアン。その驚異的な加速力で、すでにお台場に到達しようとしている。尚、ジェイデッカー・バーニアンになったことに伴い、新たなもう一つの追加システムが加わっている。Jトランスポーター(Jバギーからも可)から遠隔操縦システムだ。遠隔式であるのは、JXブースターによる強烈なGを避ける為だ。

  冴島が藤堂に密かに考案し、あえて搭載させたのだ。意図として、隊長である要とジェイデッカー・バーニアンの絆を深める事だった。

  要 「マイトガインの操縦システムを遠隔式にしたシステムか・・・だが、その分ジェイデッカー・バーニアン自身が不自由に・・・。」

  ジェイデッカー・バーニアン 『多少は違和感がありますが、そうは思いません。むしろ、冴島総監の考案に感謝しています!!こういう形で隊長と共に闘えるのですから。それよりも抜き打ちで大丈夫ですか?操縦は?』

  要 「十分にレクチャーを受けてギリギリまで練習していた!!あとは勇気で補えばいいさ!!」

  その隣で葉山がこそっと呟きながら全武装をアクティブに移行する。

  葉山 「(隊長・・・完全に総監に感化されてる・・・)ジェイデッカー・バーニアン、オールウェポン、アクティブッ!!」

  要 「ん・・・索敵センサーに反応?!!」

  お台場到達のその直前で、要はモニターのセンサーに未確認機部隊の捕捉を確認した。

  ジェイデッカー・バーニアン 『・・・・むっ??!』

  その数は10機以上は確実にいた。それはヴィラーダ星人の機動量産型UFOと量産型ヴィラーダロボだった。ドライアス達とは別に、先遣部隊としていよいよ地球に突入したのだ。

  UFOのフォルムは小型ELSにも似ている。量産型ヴィラーダロボの容姿は、映画・インデペンデンスデイに登場したエイリアンスーツに似た容姿だ。腕にビームガン、背部と脚には飛行用のブースターが取り付けられている。半ばフラング・ヒューマノイドを髣髴させる。