二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

世界一初恋 高x律 パラレル

INDEX|5ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 

【SIDE 高野】

寝室のベットで眠っていたハズのミニ小野寺は消えていた

俺はそっとベットのシーツを触る
若干ぬくもりが残っている・・・

昨夜は彼にベットを譲り、俺はソファーで横になっていた
もし外出するのであれば、必ずリビングを通る
確かに修羅場の後で爆睡していたのだが、玄関の鍵も掛ったままだった

「消えた?」
まぁー常識では考えられない状況だったのは事実だ
だけど、確かに彼はここに居た

ブルッと身震いがし、自分で自分を抱きしめる格好で茫然としていた
まるで、10年前にあいつが俺の前から消えた感覚と似ている

ガタガタとまだ震える身体、血の気を失った俺は立っていることが困難になり
ズルズルと床に座り込んだ



暫くして落ち着いた俺は隣部屋へ向かった

--- あいつまで消えてないよな?

若干震える指で部屋のチャイムを鳴らし、小野寺が出てくるのを待つ
何度かしつこく鳴らしていると、ガチャリと扉が開き「近所迷惑だと言ってるでしょうが!」と
いつものあいつが出てきて、ほっとした

不安と安堵が顔に出ていたのだろうか?
小野寺は「どうかしました?」と心配そうに俺を見てくるから「ん。何でもない」と答え
無理矢理扉をこじ開け、あいつの制止を聞かないまま部屋へ入った



珍しく部屋が片付いていて、吃驚していると、怪訝そうな顔で「何か文句でも?!」と
ツンツン答える
「いや・・・ちょっと驚いただけ」

「お・・俺だって偶には片付けぐらいしますよ!」と言うわりにはエメラルドの瞳が揺れている

「修羅場明けでお前の部屋が綺麗に片付いてるなんて・・・今日は槍でも降るかもな」
折角洗濯日和なのに・・・とチラリとみると「うるさいですね!とっとと出て行ってください!」と
突っかかってくる

「昔は素直だったのに、どうしてそんなにツンツンしてるの?」

「全部あんたのせいだ!」

「あっそ」

くしゃりとサラサラしている髪を軽く撫でれば、よく知る感触で安心する
指から伝わる小野寺の体温が心地い

--- ちゃんと俺の側にいろよ?律