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けいおん! LOVE!LOVE!LIVE! 〈1〉

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その言葉を聞いて、俺の全身から力が一気に抜けた。足から次々と。
床に崩れ落ち、俺はただ黙っている事しかできなかった。
姉貴は泣き崩れ、俺はその姿を見る事しかできなかった。
ふと、俺はテーブルの上に置いてあった封筒を手に取った。中身は通帳と何枚かのキャッシュカードだった。
通帳には少なくとも20年ぐらいは働く必要がないくらいの金額がしるされていた。
――はは、捨てるけどとりあえず生きてろってか?

あの日から何もかもが変わった。
話しは変わるが俺はバスケ部に所属していた。しかも自分で言うのもあれだが結構強い。
大会が次の日だったので、放課後は必死に練習をしていた。
だが、俺はその次の日、大会に出る事は出来なかった。
練習中、仲間の一人が、俺の肩にぶつかってきたのだ。しかもかなりの勢いで。
当然、俺は肩に怪我を負った。それだけじゃあない。

――あなたの右肩は一生治りません。肩から上に手が伸びる事はありません。


……医者にそう言われた時、何故か知らんが俺は笑っていた。
笑いながら、俺は泣いていた。笑い泣きなんかじゃない、多分、頭がおかしくなってたんだと思う。
ぶつかった奴には俺はあえて何も言わなかった。下手するとそいつの人生に関わる事かもしれない。
だから黙っておいた。するとどうだ。
バスケ部で一番仲がいい奴から、ぶつかってきた奴がとんでもない事を言っていた事を聞いた。

どうやら、そいつは俺がいるせいでスタメンに入れない事を悔やんでおり、わざとぶつかってきたらしい。
そして一生治らないような怪我をすれば、そいつがずっとスタメンの地位を取れる事を狙ってやったらしい。
……、なんだろう。もうどうでもよくなってきた。その後、俺は退部届を顧問の机に叩きつけた。

あれからだ。俺が変わり始めたのは。

最初はあの時だった。
あの日からなにやってもやる気がおきず、ただボケーっと生きてるだけだった。
学校からの帰り、ただブラブラと裏路地から家へ帰宅していると、俺の左肩に鈍い痛みが走った。
俺はそのぶつかった人に謝らずにそのまま歩き続けた。
――おい、ちょっといいかなぁ~?
あ~あ、最悪だ。ホントついてねぇな最近。
――なんすか。俺早く帰りたいんすけど。
ふり返るといかにも不良と呼ばれそうな高校生ぐらいの男が立っており、口にはたばこらしきものを加えていた。
――ぶつかったのに謝らないって正直どうよ?
――ああ、すいませんした。ぶつかってごめんなさい。謝らないでごめんなさい。
今思うと明らかに喧嘩売ってるよなこれ。まあしょうがねえか、今思うとあの時の俺ってホント魂抜けたただの抜け殻見たいだったもんな。
――いいよぉ、許してやる。
んじゃそういうことで、と言おうとして帰ろうとすると、左頬に激痛が走り、そのまま吹き飛ばされ、壁に背中を打った。
口の中が切れ、血が溢れるようににじみ出る。結構痛かった。
――俺らに殴られたら♪
後ろから2人ほど仲間らしき――っていうか仲間が現れた。
その前に語尾に音符つけんなよ、気色悪い。
さっき殴ってきた兄ちゃんは俺に足の裏を向け、そのまま俺を踏みつぶそうとする。
その時だった。頭の中でプツンと何かが切れる音がしたような気がする。
踏みつけようとする足のふくらはぎを左手で掴み、右手でふくらはぎを押し込み、圧迫する。
5秒ぐらいその行動をしていると、掴んでいた方の手から気持ちいいほど血が吹き出た。いや、俺の手からではなく、不良のふくらはぎからだった。
不良はふくらはぎを押さえて、地面をころげまわっている。仲間の二人が、俺に向かって殴りつけようとする。
なんだろうなぁ、あん時程楽しかった時はなかったぜ。だってさあ、俺あんとき笑ってたもん。それは覚えてるわ。

気がつくと天気は崩れて雨が降っており、雫が俺の体を打ち、容赦なく濡らす。
地面には不良が倒れていた。まだ息はある。
本来は救急車とか呼ぶべきなんだろうが、俺はポケットに手を突っ込んで、そのまま家路をついた。
俺の口元には、未だに笑みが残ってた。

次の日、俺は校長室に呼び出しを食らわされていた。まあ当然の事だが。
校長室に入ると、校長のほかにも教頭と担任がいた。そしてもちろん昨日の出来事を散々と言われた。
そして停学処分を見事に受けた。だが俺は停学にはならなかった。何故ならそのすぐ後に俺が学校をやめたからだ。
どうしてか?当たり前だろ、校長ぶっ飛ばしたんだから。
何故ぶっ飛ばしたか……、あいつが俺の事をこんな風に言って来たからだ。

――君の様な人生の落ちこぼれは、本校にはいらない。

人生の落ちこぼれ?
あいつらが逃げた事を言ってんのか?
俺が右肩壊した事を言ってんのか?
不良どもと喧嘩したから言ってんのか?

気がつくと、俺は校長の襟元掴んで、
――いらねぇんなら学校辞めてやるよ。
そう呟くと、俺の左拳が、校長の頬に激突していた。
そんで俺はこの学校を去った。

その後、俺は別の学校へ転入した。俺が住んでいる地域で一番悪の学校「楠公中学校」だった。
もちろん、最初は手荒で猛烈な歓迎を受けた。俺はその歓迎を見事にあだで返した。

気がつくと、俺はこの学校のトップになっていた。なりたかったわけじゃない。ただ気がつくとなってたんだ。
だが今思うとこんな事して何の得があったんだ?
『新しい親父』とお袋(あいつら)が帰ってくるのか?俺の右肩が返ってくるのか?
そんな疑問が頭から離れなかった。そんな日々を毎日続いていた。

ある日の事だった。
部屋で高校についての雑誌を俺は読んでいた。
もう中3なので、入る高校を決めなければならない。入れるかどうかしらんが。
ふと、俺はある記事に真剣に目を通した。
それは女子校であった「桜が丘高校」の共学になる事についての記事だった。
ここは結構な進学校と聞いた事があるため、俺は一応受ける事にした。

その後、俺の受験番号が、合格者の掲示板のところに乗っていた。
なんだ、対した事ねえじゃんと俺は思った。
そりゃそうだ。この悪の中学に入ってからロクに勉強なんかしてなかったんだから。
だから必死で勉強した。ホント死に物狂いで。
家事は出来ないくせに勉強は出来る姉貴にも教えてもらった結果がこれだ。
へ、様ぁ見ろ。俺の事を人生の落ちこぼれとか言ったゴミ校長め。こっから這い上がってやるよ、落ちこぼれじゃなくなるようにな。
あれから、ケンカとかそういうのは出来るだけしないようにしていた。まあ、どうせするかもしれんが。


……そして今に至るわけである。



「なんか、今思うと、色々あったんだな、俺って」
俺だけじゃないが。
それにしても、あいつら今何やってんだろうな。まあ知ったこっちゃないが。
「……やべ、早く寝ないと明日遅刻しちまう」
明日も早く起きて、学校行って、軽音部のみんなとワイワイやって、楽しもう。
なんか、俺の人生結構充実し始めたな。
早く明日が来ないかな、楽しみだな。

そんな事を思いながら、俺は眠りについた。