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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話

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「僕は当面アースラに逗留します」
 ユーノがアースラに引き上げていった。
 アリサにすずか、忍はそれぞれの家の迎えのリムジンで帰っていった。
 マンションまで帰ってきたフェイトはリンディとクロノに抱き付いて泣き始めた。
そのまま泣き疲れて眠りだしたのをリンディとクロノがベッドまで運ぶ。
「今までよく頑張ったわね、大丈夫よ、なのはちゃんはきっと良くなるわ」
リンディが何時までも優しくフェイトの頭を撫でていた。

「私疲れたからちょっと寝るわ」
 美由希はそう言って自分の部屋に引き上げていった。
「あなた、もう良いのよ」
 桃子の優しい言葉に士郎が涙を流し始めた。
今まで我慢していた物が堰を切ってあふれ出す。
桃子の胸に顔を埋めながら士郎は泣いた。
こんな事は今までの人生であっただろうか?
 そんな士郎を桃子が優しく抱きしめた。
「良かった、助かって本当に良かった」
 抱き合って涙を流す、そんな二人の様子を美由希は気配で読みながら思う。
「なんか良いなあの二人は……」
 
 タクシーで帰宅したはやて達だったが、まだシャマルの腰が抜けていた。
シグナムが肩を貸してどうにか家に入ることが出来た。
 お留守番をしていたリィンとザフィーラが出迎える、
リィンは泣きながらはやての顔に飛びついてきた。
「大丈夫やリィン、はのはちゃんはきっと良くなる、テル先生がそう言うてたもん」
 顔をくしゃくしゃにしながら、はやてがそう言っても説得力はなかったが、
その後、ベッドの中で手術中のやり取りなどの話をシャマルから聞くことが出来た。
如何に、難しい手術だったのか?命の重さとは?
この話がやがて今後のシャマルの原点になって行くとはまだ判らないはやてだった。