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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話

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第6話 医療魔法の限界

「お姉ちゃん取り付けたよ、パソコン繋ぐね」
「皇さん、そちらはどう?」
「ああ大丈夫だ言語体系は殆ど英語だし文字を変換するプロトコルだけで済むから簡単な物さ、しかしテクノロジーは凄いね」
「所でさあマルチスキャナは判るけど、なんで3D投影技術なの?」
「アリサちゃん、それはねいくら患者さんに説明しようとしても言葉や絵だけじゃ簡単には説明出来ないことが多いでしょ?
でも、映像で目の前に出されてここをこう切りますよとか、
今こんな風になってますよって説明されたら分かり易いでしょ?」
「うん、分かり易い」
「つまりは説明用さ」
「じゃあ3Dヴァーチャルは?」
「実際体験してみると判るよ」
 手術台の上に現れたのは、なのはだった。
「あ、なのはちゃん」
「触ってごらん」
「うぁぁぁぁ、手触りがある!キモッ!」
「つまり先生達の練習用さ、今まではイメトレしてぶっつけ本番で手術に望むしかなかったけど、これならいくらでも練習が出来る。
本番の手術では失敗が許されないけど、これなら失敗しても大丈夫、難しい手術の練習が出来るから本番で失敗することが無くなるし、今までは万が一の練習に実験動物を使うこともあったんだ。
ただ練習の為に殺されていく動物たちの命も救えるしね」
「なるほど検査して説明して手術する為に必要だったんだ?」
 こうしてそれぞれのシステムが急ピッチで改造……もとい、開発されていった。