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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話

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 10年前、12月某日、
 降り積もった雪の上に、赤い大輪の命の花が咲いた。
そしてその命の花は、今まさに散ろうとしていた。
「なのはっ目を、目を開けてくれぇぇっっ!
誰か助けてくれょぉぉぉぉぉぉ!!」
 ヴィータの絶叫がこだました。
「ヴィータちゃん、どうしたの?」
 開いたモニターにシャマルが映る。
「血が、血が止まらねえんだよ、このままじゃなのはが死んじまうっ!」
 モニター越しのなのは、もの凄い出血で血だらけだった。
意識もなく、一刻を争う。
「今アースラで近くまで来ているの、私だけ先に行くから、回復魔法で少しでも時間稼ぎをしてて!」
 シャマルは、ありったけの医療器具を鞄に詰め込んで転送機に飛び込んだ。