神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話
「キール准将、一体何を考えている?ワシに断りもなく最高評議会に会いに行くとは?」
「別に何も考えておりませんよゲイズ少将、ちょっとお届け物をしただけですから」
「フン、何も考えておらん奴があそこへ行くことは無かろうに」
(今に見ているが良い、地上本部は俺の物にしてみせる、いずれ管理局その物も手に入れてやる)
「おっと、部下から通信が入ったようだ、失礼するよ」
「キール准将、襲撃に失敗しました。持ち込んだ機械兵器60体、
全て破壊され、向こうは全くの無傷です」
「なんだとっ!?」
「加えて、襲撃時にレティ提督に見られた上、リンディ提督に残骸を回収されてしまいました」
「馬鹿者!何をやっておる!速く全員を始末しろ!」
「ですが、伝説の戦闘民族であるサムライを甘く見過ぎていました。
奴らには、光学迷彩が通用しません!」
「そんなバカな?見えていない物をどうやって攻撃するというのだ」
「それが、どうも奴らには見えるようなんです、
まるで見えているかのような戦闘をしておりました」
「困ったな、もうあの兵器では通用せんと言うことか?
一旦引き上げろ、改めて作戦を練り直す」
「スカリエッティ、何故あの様な者に兵器を売った?」
「兵器?ああ、あのがらくたのことですか?
丁度研究開発費が欲しくなりましてね、どうせ要らないがらくたですし安く買って頂きました」
「フン、まあ良いわ、たかが機械兵器大した問題にもなるまい」
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話 作家名:酔仙