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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~ 第1~9話

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 なのは倒れるの報はすぐに家族に伝えられた。
だが家族が駆け付けた時、既に彼女は手遅れの状態だった。
 医師から無情な説明がされる。
「医大生の彼女はよくやってくれました。
彼女が居なければ恐らく1時間と持たなかったでしょう。
ですが怪我が酷すぎます、いくら手を尽くしても我々ではこれが限界なのです、お子さんの命は持って後三日です」
 その一言に桃子が倒れる。
「ここは魔法の国なんだろう?何とかならないのかっ!?」
 桃子を支えながら士郎がそう怒鳴る。
だが、無情にも医師は首を横に振るだけだった。
 後から駆け付けたはやて、フェイト、すずか、アリサもその話に呆然となる。
リンディやクロノでさえ、掛ける言葉を失った。

「なんでや……なんで私の大切なものはいつも消えてしまうんや?
なんで私はいつも間に合わへんのや!!」
 そんな主の悲鳴にも似た泣き声に耐えられず、
ドアの影でむせび泣くシャマルとシグナムが居た。
 もう泣くだけしかできないアリサ達だったが、すずかがふと顔を上げた。
「もしかしたらこの世でただ一カ所だけなのはちゃんを救えるかも知れない所がある!」
 一同がえっ?とすずかに注目をした。
そう、すずかの家は竜宮市にある、正確には海鳴市と竜宮市の境に立っている。
そして、竜宮市にはあの安田記念病院がある。
 この手の患者をただの一度も死なせたことが無いと言う、神の御手を持つ男達が集う場所、
「神々の座す処」と呼ばれる安田記念病院が……