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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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第14話 リハビリ

「え、なのはちゃんが?」
 医局ではテル先生が驚いていた。
心配した介護シンドロームの発生、だがそれを回りに伝播させなかったシャマルの機転に更に驚かされた。
 すぐにシャマルから事情を聞く
「なのはちゃんはああ見えてもの凄く繊細で弱い子なんです。ただ回りの期待に応えようとして自分の弱さを見せない子なんです。だからいつの間にか家族とも友達とも孤立してしまっていて、回りもそれに気付いてあげられなかった。それが今回の騒ぎに繋がったんだと思います」
 子供を持ったことのないテル先生では気付けない家族と子供の心の関係、
なのはに嫌われてしまっている看護婦では踏み込めない心の領域、それに気付けたシャマルだからこそ優しい言葉と温かい心で踏み込めたなのはの心、とてつもなく繊細で弱い心、それを守るかの様に頑丈な固い殻を持っていた。
不屈の魂という頑丈な強い心、それを剥がされた時なのはは本当に無防備だった。
「年頃の女の子ですし、もの凄く恥ずかしがり屋さんですから余り下の方の話は難しいと思います。でも目標さえあればどんな努力だってする子なんです、目標に向かってどんなにきつくても諦めたり投げ出したりしない子なんです。だからあの子が努力出来る目標を示してあげて欲しいんです」
「目標か……ケアプランを分かり易く説明してみるか?でも男の俺じゃあ難しいなぁ」