神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話
3月中旬のある日なのはは安田記念病院を退院した。
見送りには、安田先生、テル先生、多くの看護師さんや戦友達まで来てくれた。
渡された花束に思わず涙がこぼれる。
そしてなのはの新しい生活がスタートした。
今度は歩ける様になるのが目標だった。
なのは達を見送ったその後で、安田潤司がテルに話しかけた。
「なぁ、テル、名医の条件って知ってるか?」
「さあ、どんなキツイ状況でも患者さんを救うことっすかねえ?」
「いや、患者さんを完璧に手術出来るのは当たり前のことだ。
患者さんやその家族の心まで救えてこそ始めて名医と呼べるんだ。
そう考えると、あの子はもう立派な名医だ」
「そうですね、あの子はもう立派な名医で俺たちの仲間ですね!」
授業中のシャマルがくしゃみをしていた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話 作家名:酔仙