神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話
第17話 補償交渉
退院したその日、3ヶ月ぶりに帰ってくる我が家、なのははその変わり様に驚いた。
徹底的にバリアフリー化され、あちこちに手すりが付いている。
自分の部屋も1階に移されていた。
ベッドが交換されパ○マウ○トの介護用ベッドだ。
勉強机も車椅子で入り易い様、下に木を入れて高さが調節してあった。
そして自分専用のTVも、取り敢えず快適に生活出来そうだ。
取り敢えず今週は自宅で過ごし、翌週から聖祥大付属病院にリハビリに通う予定になっている。
担当ははやてと同じ石田先生だ。
お昼退院を祝ってお寿司を取る。
あの不味い病院食とは比べ物にならない美味しさ、久しぶりに味わう美味しいという感動、生きていて良かったと思う瞬間だった。
昼食が終わった頃、玄関のチャイムが鳴る。
「来たか……」
士郎が一言そう言った。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話 作家名:酔仙