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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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 夕方、はやて達が訪れる。
 これからは、なのはの介助の為に毎日来る予定だという。
「男性ではお風呂の介助はちょっと無理があるのではないかと思います。
それにお店がある訳で家族の負担を減らす為に彼女の介助を是非やらせて頂きたい」
 シグナムはそう申し出た。
実はシグナムは1年半を掛けてホームヘルパー2級の資格を取っていたのだ。
本当ははやてを介助する為に取った物だったがこんな所で役に立つとは思わなかった。
「だったらはやてちゃんもここでお風呂と言わず夕食も食べていきなさい」
 士郎がそう進める。
「なんやみんなに悪い気がするわぁ、それに家には他にも家族が居る訳で……」
 渋るはやてに士郎が提案する。
「だったらここでみんな食べればいい、大勢の方が楽しいからな、ルイーズさんも食べていきなさい」


「きゃ~~~~、可愛い!!!!!はやてちゃんちは妖精さんも居るのね?」
「リィンは妖精じゃあないですぅ、融合騎ですぅ、デバイスなんですぅ」
 リィンは、桃子と美由希に大受けだった。
それからと言うものリィンは高町家のマスコットだった。

「あの~~~~私までおよばれしてしまって良いんでしょうか?」
 ルイーズが質問するが士郎は一向に意に介さない。
「大勢で食べた方が旨いし君は信用出来そうだから構わんよ」
 ルイーズは思った、聞いていた話と随分違う、もっと恐い人だと思っていたのに何か優しいというか、もの凄く大らかというか、もの凄く温かい家庭であった。


「あん、はやてちゃん揉まないでよ」
「ええなぁ、なのはちゃんはここまで膨らんでて、私なんか先っぽがツンだけや、シグナムは永遠の目標だとしてもせめてこの位は成長したいなぁ」
「こら、どこ揉んでるのよ」
「うん、最低でもこの位は欲しいよね」
「な、なのはまでもう」
 今、シグナムと美由希でなのはのお風呂介助中、ついでに言うならはやても一緒にお風呂だ。
そして何故かおっぱい談義になっている。
 正確に言えばなのはとはやてで美由希の胸を揉んでいる状態だ。
「目指せお姉ちゃん、何時の日か追い越すぞ!だね」
「10年速いわ!しかしでかいね、シグナムさんは?」
「そ、そうなのか?大きくても邪魔なだけだと思うのだが……」
「ダメやでそんな事言うたら、それにシグナムのおっぱいは私だけの物や~」
 そう言ってシグナムの胸に顔を埋めるはやて、どこからどう見ても変態おやじだった。

 その頃、士郎達はまた店に戻る。
夜9時の閉店までは店を空ける訳にはいかないからだ。
高町家では食事の時間だけは、一家で食べる様にしているがその後はお店に戻るのだ、その間はアルバイトの子達に任せている。
 こんな生活形態なのである。
 みんなお風呂が終わった所でシャマルが大きなカーペットの様な物を召喚した。
表面には転送魔法陣が描かれている。
これを高町家に置かせて欲しいとのことだった。
「これは転送魔法を発動しやすくした特殊な敷物です。これが有れば簡易転送機として使えますから」
 そう、これは簡易転送機になるのだ。
だが、転送魔法を使える魔導師が居ないと発動出来ない。
転送出来る距離も非常に短い、大体半径10km 以内だという。
 これは八神家と高町家を結ぶトンネル代わりに使うアイテムだった。
もう一枚が八神家にあるのだ。
 こうしてはやて達が魔法陣の中に沈んでいった。
 一方、アースラに滞在するはずだったルイーズは高町家に2週間ほど居候することになった。
 こうして高町家、八神家、ルイーズ・ポメリーも加わった奇妙な共同生活が始まった。