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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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 1月15日昼下がり
「……ここは?どこ?」
「なのはっ、なのはぁぁぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 桃子は思わずなのはに抱き付いて泣き始めた。
その声に家族が飛び込んでくる。
「い、痛いよお母さん」
 士郎はその場で腰を抜かしへたり込み、美由希と恭也が抱き合って喜びを爆発させる。

「なんやて?なのはちゃんが目覚めた?」
ユーノからの連絡が入る。
「行くよ、みんな!」
 アリサの号令でクラス全員が行動を起こす。
普段は、「面倒くさいから」と言ってクラス委員などを絶対にやらないアリサだが、
こういう時の統率力は恐ろしいほどに高い。
こういうカリスマ性を持っているからこそ次期バニングスの当主たり得るのだ。
「先生もご一緒に」
 すずかに手を引かれ担任の石井先生も一緒に走り出す。
アリサは用意周到だった、学校の近くにマイクロバスまで待機させていた。
 病院まで約30分その時間がもどかしい、30分がとてつもなく長く感じる。
でもなんとか間にあった。
 まだ起きていてくれた、ガラス越しにクラスのみんなが声を掛けてくれる。
そんな仲間達に笑い返すなのはがいた。
 テル先生の診察によると、記憶関係の傷害はなさそうなので、
リハビリをしながら運動関係の傷害を診察する事になった。
 少しするとなのははまた眠ってしまった。
まだ体力がない為起きていられる時間は1日2~3時間だそうだ。