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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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 今日は起きてから2時間半、そろそろ眠くなってきた時だった。
「こんにちは、なのはちゃん、」
 二人の看護師が入ってくる。
 佐倉 綾乃・遠藤 睦美の二人だった。
「こんにちは、なのはちゃん、初めましてに成るのかな?」(綾乃
「私たちが、なのはちゃんを担当させて貰ってるからね、後二人いるけど」(睦美
「で、申し訳ないんだけど、お着替えの時間ね」
「お母さん、すいませんね」
 この時間ばかりは仕方なかった。
桃子は病室の外で待つしかない。
 病室は引き戸が閉じられ、廊下との間にある窓もカーテンがされる。
そして病衣のズボンを脱がされるなのは、それは更に衝撃的だった。
ズボンの下はおむつだった。
 そう、今まで自分でトイレに行くことは出来ない為おむつだったのだ。
しかも今まで誰にも見られたことのない「大事な所」には細いゴムのホースが刺さっている。
尿道カテーテル式排尿装置:通称バルーン、これが取り付けられていた。
(まだ、誰にも見せたこと無いのに……)
誰にも見られたことがないのに、見られただけではなく異物が挿入されているという事実、なのはにとってそれは最悪だった。
それに食べれば当然出る、自分の出した物で汚れる大事な所を今看護師さんが綺麗にしてくれている。
 おむつ交換の間、ずっと大股開きなのだ。
とてつもなく恥ずかしかった、恥辱、汚辱、敗北感がなのはを支配する。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 病室になのはの悲鳴が響き渡る。
今自分の置かれた現状に絶望した。
絶望して泣くしかなかった。
 この絶望が少しずつなのはの心を蝕んでいく。