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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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「先生、検査の結果はどうだったんでしょうか?」
 桃子が尋ねる。
「まあ、大丈夫でしょう。心配した脊髄損傷ですが傷自体はほぼ消えています。
後遺症が出たとしても根気よくリハビリを続ければ1~2年で治るレベルです。
切断されていた肋骨ですが、これも綺麗にくっついています、
ですが、この一月寝たきりだったので骨の強度自体相当落ちています、
強く転ぶと骨折の危険がありますのでリハビリ時や移譲の際には気を付けて下さい」
 ほっと胸を撫で下ろす桃子だったが、ここからが重要な話だった。
「心臓付近のことですが、手術をしてからまだ日が浅いので余り心臓に負担をかけないで下さい。
万が一発作を起こすと命取りになることもあります、術後3ヶ月は運動は禁止です。
それから、そろそろ食べリハが始まります。来週からは固形物も食べる練習をしますので、
プリンとかゼリー、ヨーグルトなんかを持ってきて頂けると有り難いです」

 翌日土曜日、アリサ達がお見舞いに来てくれた。
平日では、授業の時間となのはが起きている時間が被ってしまい会えない為、
土日にお見舞いしようと言うことなのだ。
 お見舞いに当たってはやてはこう注意を出していた。
「ええか?なのはちゃんの着ている物やベッドの周辺にある物、なのはちゃんの嫌がりそうなことに話題を振ったらあかん、振った奴は後からお仕置きやで、なのはちゃんは今もの凄く傷付き易いんや、私も経験有るけど何気ない一言がもの凄く刺さるねん、せやから話は出来る限り学校の話題とか恋バナとかそう言う話だけにして欲しいんや」
 丁度お昼時なのはは今から食事だった。
「先生、コップ1杯飲めたよ、これ取って」
「よく飲めたね、じゃあ抜くよちょっと痛いけど我慢してね」
 透明なゴムのチューブは全長が60センチほど有った。
それの7割近くが体の中に入っていた。
抜かれる瞬間、鼻の奥がもの凄く痛い、それにたまらなく気持ち悪かった。
涙目でゲホゲホ咳き込みながらどうにか耐えた。
 それでも異物感が無くなるというのは、気分が良かった。
「じゃあ、これが食事ね」
 出されたのはパック入りのメイバランス、200CCのパックだ。
これをストローで飲むと言うことだった。
一応味が付いている。
メイバランスはコーヒー味、バニラ味、イチゴ味、バナナ味などがある。
でも、どれもお世辞には美味しいという代物ではない。
そう言う味付けなのだが酷いとしか言い様がなかった。
病院食とはそう言う物である。
 食事の後は歯磨き、一応母が付いていてくれるので何とかなる。
「え~松田さんと政夫君が~?」
「なんか良い雰囲気やったよ、もう付き合ってるんとちゃう?」
 良い感じで話が弾んでいた。
でももうすぐあの時間だ、それに今日はとても眠い。
思わず欠伸が出てしまう。
「なのは赤ちゃんみて~」
 ヴィータが思わず漏らしてしまった一言になのはが下を向いてしまう。
はやて達は、真っ青だった。
「そそそ、そやな、そろそろおねむの時間や私らは帰るわ」
 その場をそそくさと引き上げる。
はやて達が立ち去ったその後でしくしく泣くなのはが居た。